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雪降る年越し、海へ散歩

毎年、一緒に年を越していた友達が大阪に嫁いだ。
冷凍食品を買い込んで、ガキ使を見て、気づいたら年を越している。
何か特別なことはしていないけど、そんな年末が大好きだった。

困っていた時に、同じように困っている地方の友達を発見。
雪は降っているものの、猫ちゃんがいるお家。良き良き、行こうじゃないか!

家に到着し、みんなに年賀状を書いたり、猫を触ったりしていいたら、すっかり夜も更けていた。
「友達が集まってるから、合流して年越そうよ」の一言で、ゲストハウス(溜まり場)へ移動。
お酒を飲んで、麻雀して、年越し。夜中2時くらいに初詣行くことに。
「寒いね〜〜」と言いながら、雪の中を男女10人で移動。
酔っていたので、参拝で何をお願いしたのか、おみくじの結果がなんだったのかはうっすらとしか覚えていないが、その時間が楽しかった。

「今年はさー、どんな年にするの?」
帰り道、友達の男の子に聞かれて、あーこんな年になったらいいなの共有。
ゲストハウスに着いて中に入ろうとしたら、「ちょっと外で話そうよ」と言われ、自販機のホットコーヒーを買ってもらって、雪の海へ。

東京帰っちゃうのかーとか、覚えている会話はその程度。
海へ行く道が雪でよく見えなくて、彼の方が先に行って、こっちを見て待っていた。
手を伸ばしてくれるのかな。と思ったけど、そんなことはなく、私も一人で海へ向かった。

あそこで手を伸ばしてくれていたら。
考えたけど、そんなこと出来る彼ではないことは分かっているから、未来も変わらないか。

あの自販機も、あの海も、たまに思い出す。

無事だといいな。

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