Realtek(蟹)NIC2本射しは、QNAP NAS通信高速化の夢を見るか?
現時点での備忘録的メモです。
今後、判明したことがあれば追記します。
自作PCのマザボには蟹2.5Gしかねぇぞ
以前、ThinkPad25(IntelNIC)とUSBの蟹NICを使って、QNAP NAS(QTS)との通信を高速化する方法を書きました。
…ところが!
先日、20年ぶりに自作PCを作ってみたら、マザボに載ってたのは蟹の2.5GbE NICだったんですな。(ちなみに、型番はRTL8125BG)
TP25の記事はIntelツールのチーミング+LACP前提で書いてしまったので、
「じゃぁ、蟹NICx2でも速くする方法は無かろうか…?」
とか思ったわけです。
蟹2.5GbEx1 vs QNAP NAS 1GbEx2
そもそもの話、蟹NICは2.5GbEなので、もしかするとマザボの1本だけでも速度出るんじゃなかろうか…?
…と思ったのですが、残念ながらこれだと1台接続の扱いとなり、NASへのWriteで上限速度が出ませんでした。(140-150MB/sくらいで頭打ちになる)
となると、やはり蟹NICx2でNASへのSequencialWriteが速くなるか試したいじゃありませんか…!
PC側のNIC(※拙者の環境)
※QNAP NAS側の環境と設定は、前回の記事を見てね。
マザボ(PCIeオンボード)
RTL8125BG
現在使っているもの(※うまく動いてない)
ASUS TUF GAMING B760M-PLUS D4 搭載品
以前使っていたもの(※これはうまく動いていた)
ASUS EX-B760M-V5 D4-CSM 搭載品
USB NIC(追加用)
RTL8156B
Amazonにあったノーブランド品
拙者が買ったのは売り切れてますが、「RTL8156B」使用と明記されていれば大丈夫かと。
想定
LACP(動的LAG)は不要なのでは?
動的LAG対応のL2SW(スイッチングハブ)は高い(値段も敷居も)
クライアント側でもSMBマルチチャネルが有効であれば、動きそうな気がする
MS(Win)の「SMBマルチチャネル」の説明
このへんにあります。
(難しいのでさらっとしか見てませんが)
英語ですが、Chromeだと右上ボタンで日本語表示になるので、概ね読めると思います。
とりあえず、蟹のドライバを最新にしとこう
2024/5/22追記:日本語DLサイトが無くなっていたので、英語版リンクに替えました。
マザボ(PCIe)の場合は、こっちです。(RTL812*)
USB3接続の場合は、こっちです。(RTL816*。PCIeとドライバが違います)
各々、「WinXX Auto Installation Program」と書かれたのをダウンロード→インストールします。
PCIe版には、PowerSaving対応有無でドライバが分かれてますが、好きなほうでいいんじゃないかなー、とは。
個人的には繋ぎっぱなし全力運用なので、PowerSavingは不要な気もします。
なお、NICの片方がPCIe(or マザー直付け)、もう片方がUSB3の場合、両方のドライバを入れてください。
設定…しなくても動いてる…?
ここから、SMBマルチチャネルの設定を…と思ったのですが、どうやらこの環境だと最初っから有効化されているようです。
NASに対してシーケンシャルファイル書き込みを行ったところ、220-230MB/s程度出ました。 NIC1本だと、特にNASへのWriteが頭打ちになるため、NIC2本運用は効果があります。
シーケンシャルリードも同程度の速度が出ます。
これは、以前ThinkPad25(Intel+蟹)で実験したときとほぼ同等の速度です。
但し、NICと経路を2.5GbEにしても、NASの合計帯域を超えた速度は出ない?ようです。
我が家のNASは1GbEx2なので、R/W共に2Gb程度で頭打ちするようです…
こればかりは、NASの制限なので致し方なく。
(次買う時は拡張カード刺せるやつか10GbE対応のを選ぶべきかも)
なんか動いとらんねぇ…(※2024/5/22追記)
先日、マザボを交換したんですが、どうもそれ以降、調子が悪い様子。
NIC二本挿ししても、接続が不安定になるだけでうまく動いてないっぽいです。(転送開始が異様に遅い、ネットワークビジーでエラー、最悪ブルスクで落ちる…)
ドライバを入れなおして、詳細設定で二つのNICの設定を合わせてもダメ。
前回はたまたま動いてたのか、はたまたマザボが変わって(蟹の内蔵チップは同じはずだけど)設定が変わってしまったのか…?
というわけで、暫くはマザボ内蔵NICのみに戻して運用してみます。
何か判れば追記します…