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初日組審神者だけどやっと「静かの海のパライソ」を観たよ

こんにちは、けいです。
舞台とミュージカルも10周年とか9周年とか迎えそうな頃になりましたが、ようやくこちらの世界に足を踏み入れました。
今後もっと見識を深めていきたいと思っているので、自分が見返したいと思った時のためにも感想を残しておこうと思います。


どうして観るに至ったか

詳しい経緯は省きますが、そもそも2.5次元舞台そのものを少し遠巻きに見ていました。
友人にまほステを勧められて見事にハマり、その後ヒプステにもドハマりし、少しずつ刀剣乱舞関係にも興味が出てきました。
刀剣乱舞の舞台・ミュージカル両方が好きな友人もたくさんいます。
気になって話を聞いているうちに観たい気持ちが強くなり、パライソ済の今に至ります。

観た人の自己紹介

  • 事前登録勢で初日組の審神者

  • 初期刀は加州、初鍛刀は愛染

  • 推し複数。鶴丸、長義、明石、肥前、大倶利伽羅、火車切(ハマった順)

  • 好きな刀派・組み合わせは来派、政府刀、正宗、広光

  • グラミュファン歴10年以上

  • 一番好きな舞台はレミゼ

  • 他、俳優さんから入ったやや規模が小さめの舞台や、俳優さんがたくさん集まるイベント的なものも少々

初手パライソを選んだ理由

刀ミュ好きな友人が口をそろえて「けいちゃんはパライソ絶対好きだよ」って言うから。
理由を聞いたら「戦争と宗教の話だから」だそうです。
確かにマンガや舞台作品では戦争と宗教と差別の話が大好きです。
世界史はレコンキスタとルターの宗教改革がすごく好きでした。
あと、刀ミュ好きな友人の運転する車で刀ミュ関係の曲をずっと流していて
なんか好きな感じの曲流れてるな…と思ってスマホ見せてもらったら
「鯨波の声~謡えパライソ」でした。
あまりにもパライソを楽しむ才能があって爆笑しました。
居合わせた友人たちは全員「みんな(才能があるって)知ってたよ」と言ってました。
本当は古い作品から順番に観ようと思っていたけど、絶対楽しめると確信したのでパライソを選びました。

初見の感想

楽曲やざっくりとした場面ごとに分けていますが、ほぼ箇条書きです。
原文ママだと言葉が足りな過ぎて倫理観がヤバかったので、一部加筆しています。
※曲名はサブスク配信されているアルバムを参照しています

おろろん子守歌~鯨波の声~謡えパライソ

・おろろん子守歌
素朴な風景でイエス・キリストのことを歌っているのは土着の宗教の表現なんだろうなあ
そういうの好き!舞台背景の表現にはモブキャラの生活風景が必要不可欠
モブ=アンサンブルの人数がグラミュに近いくらいいるのに驚いた
おろろんって泣いてる時のオノマトペだと思ってたけどどういう意味なんだろう

・神の子
パっと見でこんな天草四郎って感じのビジュある?
パライソってなんだよ 楽園とかそんな感じ?初見の人間にそんなキリスト教用語だかラテン語の知識だかを求めるな

・鯨波の声~謡えパライソ
同じ言葉を繰り返すアンサンブルに対してリーダーがソロ歌う系の曲好き!
でもそれが天草四郎とそれをリーダーに据えた民衆だと思うと、既に絶望感がすごい
まだ幕が開いて10分しか経ってない
刀剣男士の歌はそれぞれ和風のサウンドと構成だと思うので、それに対して西洋というか讃美歌っぽい雰囲気があってとても良い
最後はシンフォニックメタルでしたね…いい〆だ
「おろろん、おろろん」「パライソ、パライソ」の繰り返しはずっと出てくるんだろうなあ
そういうモチーフのあるミュージカル好き!

無常の風~『刀剣乱舞』 ~静かの海のパライソ~

・無常の風
暗転した瞬間、鶴丸国永がいるのずるくない?
スポットライト浴びた真っ白な刀剣、神々しすぎる…
と思ったらダンスではなく舞が始まって神々しいが過ぎる本当に
舞と「鶴丸国永の話」との表情や空気の切り替えが素晴らしく、この俳優さんが人気ある理由を一瞬で理解した

・滾る血
松井も豊前も実際いたらこういう感じだろうなっていうお顔とスタイルをしている
そりゃ江だけの舞台できるわけだわ…
でもごめんこれ何の表現の曲かよくわからなかった
本編中に答え合わせができるのか松井の自己紹介なのか…
余談ですが、以前松井役の俳優さんが出演した舞台に行ったことがあり
幸運にも最前列に座っていて、かなり小さい会場で舞台が目の前で
目の前で彼の服の裾が翻ったときにすっっっっっごい良い匂いがしたので
以来松井もいい匂いするイメージついてます
きんもくせいみたいな香りだった

・亀と梅干し
日向声似てる!すごい!ぶっちぎりで似ている すごい
浦島もよく動いていて大変かわいいしやっぱり声が似てる
この二人は純粋な可愛さ担当なんでしょうね
でも曇るんでしょ?
たくさん葛藤してくれ そういうのが好き

・御霊と共に~謡えパライソ
大名側の人を殺すシーン、完全に磔にしたキリストに槍を付きたてるやつじゃないか…
良いですね やっぱ磔刑だよね~演出が好みでワクワクしちゃう

・『刀剣乱舞』 ~静かの海のパライソ~
主を前にした時の座り方すっごい解釈一致!好き!
こういう仕草はキャストの解釈なのか監督の指示なのかどっちなんだろう
鶴丸の目的があんまり見えなくて、ちょっと不穏で怖い
ソロ曲の時も思ったけど、鶴丸の袖って小振袖くらいはあると思うのでこれで踊ったり殺陣するの大変そう
ていうかこの作品拍手のタイミング難しくない?
グラミュだったら初見でも拍手してるタイミングで静かでびっくりする
現地行けたら周りの人が拍手し始めるまで絶対拍手しないようにする、気を付けます

おろろん子守唄~消えた光~白き息

・おろろん子守唄~消えた光~パライソ賛歌 浦島虎徹
天草四郎死んじゃったから刀剣男士が代わりになって島原一揆に参加した農民全滅させるってこと~~!?!?!?
やることがあまりにも人外…ドン引きなんだけど…
わたし歴史を変えてはいけないと言われてもエノラ・ゲイに乗れるかって聞かれたら乗れない
浦島は島原一揆の結末を知らないのに参加者集めさせられてるし…
合言葉はパライソ🎶じゃないんだ
パライソ賛歌鶴丸、浦島どちらの時もずっと沈んだ顔をしてる松井が気になる
戸惑ってるというか、鶴丸の意図をはかりかねてるような感じかな?

・右衛門作音頭~パライソ讃歌 日向正宗
どんどんどどどんって大阪でなんか有名なフレーズなの?(とある球技の漫画の方を見ながら)
えもさん意外とはったりが上手い
戸惑っていたのに、上手くやろうって決めた時の日向の凛々しい表情が美しい!
えもさく「人は光を求めているのだ」⇔冒頭のアンサンブル「ここは地の底」
この対比だよ
名前も「日向」なのがまた光を象徴しているんだと思う
日向にスポットライトが当たる=地の底に光が差した
という意味だと解釈した
スポットライトで真っ白になった日向が大理石の彫像みたい
すごく眩しそうなのにしっかり目を開けて見上げてる…俳優ってすごい…

・白き息
多くを語らないキャラクターだからこそ、歌唱で心境を聴かせてくれる演出がとてもよく似合うね
これは鶴丸と大倶利伽羅の作品も見ないとだ…
刀ミュあんまりキャストの技巧に合わせた楽曲は作らないって聞いてたけど
大倶利伽羅に対してはもうちょいテクニカルな音楽渡してあげてもいいんじゃないかなってちょっと思った
わたしが聴きたいから…

三万七千の人生

・浦島が一揆勢の様子を語る
一揆勢に肩入れしてる浦島を見ている鶴丸の陰った表情つらいなあ
本当は皆がつらい思いをしないでいられるならその方が良いと思っていて
その最大限が彼の自己犠牲的な憎まれ役を買って出るって行動なんだろう

・パライソの言葉の意味
パライソ、天国って意味だったのか だいたい合ってた
キリスト教の天国の概念って死後によい行いをしていた者が行く場所で
神とともにあって公平で秩序が保たれた幸せの世界~みたいな感じだと思うんだけど
キリスト教は神の子(イエス・キリスト)と父なる神を同一に神だとしているはずだから
イエス・キリストと「神の子」天草四郎と同一視していたなら
天草四郎がいて、自分たちが公平で秩序の保たれた国で生きることが、パライソに行くってことなのかもしれない

・一揆に参加している人々、戦の意味
白と黒に分かれての戦なんて有り得ない
→一人ひとりの心に寄り添うことはできない
単純な暴力を選んでしまった時点で間違い
→既に間違いは起きていて結果も決まっている
考えるだけ無駄
→心を守るには割り切った方がいい
鶴丸はそういう感覚なんだろうか
大倶利伽羅は鶴丸の意図を汲もうとしているというか、そうありたいと思っているように感じる
どうして心なんて持ってしまったんだろうって悩む無機物のこと大好きなのでそういうの摂取したいですね

・兄が母はもう死んだと伝える
弟の命と心を守りたい兄、すっごいかわいそう
浦島に真実を伝えた後の叫びがすごく心にくる
最近の歴史の教科書は、一揆に加わった人にはキリシタン以外もいたって書いてあるのかな?
一揆に参加しなかったことで死んでいった人もいて
キリシタンからみた異教徒も異教徒だからという理由で殺されたことが明らかになりましたが
どうして自分と違う意見や信仰を持った人を殺していいなんて思ってしまったんだろう?
「パライソ」って短い合言葉を言い合うことで連帯感が生まれ
自分たちが正義だと思い込んでしまったのかな?
浦島、日向の「天草四郎」の言葉は届かなくなっちゃったね

・三万七千の人生
マーチからワルツになったようでずっとマーチだと思う
カラヤン指揮のワルキューレの騎行をちょっと連想した
名指揮者の名演奏ってなあ…
神でさえも聞き入るような~ってフレーズを神が歌ってるの、白々しい~!
なんて茶番だ
これけっこう好きです

・先陣を切る鶴丸
殺陣シーン長い!めちゃくちゃかっこいい!
刀剣乱舞の魅力の一つって聞いてたけど本当にすごい!
刀剣男士と人間の圧倒的な実力差見せてくれてありがとう鶴丸…
そういうの欲しいと思ってた
鶴丸の「討ち取ったり~」のわざとらしさ、棒読み具合が良い!

海と夕焼け~明けに染まる刻

・海と夕焼け
子どもたちと一緒に海と七つの子を歌うの、本当なら可愛いシーンなんだろうけど…
これから起こる悲劇を思うと胸が締め付けられるようだ

・静かの海
タイトル回収か…月の地名ね…
でも、地球から海に見えるだけでただの岩だよね
「海」の歌詞「行ってみたいな よその国」だから
鶴丸の「行ってみたいな」は絶対そこから来てると思う
曲の前後の繋がりがオシャレだ
これ大倶利伽羅は鶴丸のこと考えてると思うけど
鶴丸は三日月宗近のことも歌ってるんですか?
ちょっと初ミュがこれだとわかんなくて…
憎まれ役を買って出る鶴丸、昔から本丸で頼りにされてきた自負があるんだろうなあ

・明け暗れ刻
吹奏楽部でトロンボーン吹いてたからかB dur落ち着くんですよね…
この曲二人でたくさん練習した感じがする
もちろん稽古で練習するのなんて当たり前だけど
丁寧に練習したんだろうなっていうのが伝わってきてとても印象良い

・明けに染まる刻
鶴丸、豊前に殴られるくらいのことは想定してたんじゃないかな?
鶴丸は一見松井に酷いことをさせようとしているけど
豊前はそれを松井の今後を想ってのことって見抜いている
鶴丸、多分だけど仲間にもうちょっと荷物持ってもらえると思うよ…
ただこのあたり、2.5次元作品ではそれなりの完成度なんだと思うけど
なんとなくサウンドに物足りなさを感じる
物語は重要な場面だと思うけどちょっと音が地味で退屈に感じたかなぁ
でも、サブスク配信の音源だとそんなに気にならないから舞台の録音の問題だと思います
要するに個人の主観ですねこれ…今に慣れるはず

・敵が攻め込んできた
殺陣シーンかっこいい~!
殺陣本当に毎回新鮮に楽しんでる
浦島と松井は人斬りたくないけど、あとは容赦ないところが胸に来る
この2口はまだ葛藤している

・幕府側から矢文が届く
すっごい声を抑えてこれが歴史なんだって言う鶴丸も
これから起こることを知って悔し泣きする浦島も見ていてつらい
でも浦島、歴史だからって受け入れるのえらいなあ!

・知恵いずと鶴丸の共有
役割を果たす~~~?
戦選ぶような取り立てしたのそっちじゃね?
そもそも信仰を奪って精神的に痛めつけといて金銭的・肉体的に虐げたらそらキレるわ
な~~~に自分らのこと棚に上げてんだ
でも事前に島原の乱のこと調べた感じ、この辺の殿様あとで斬首だったらしいね
もう原因が何であれ武器を取ることはあってはならないっていう時代なんだ
いやそれはそうなんだけどさ〜
そういう考えになるのは江戸時代の戦だからかな?
何度か出てくる大名サイドの人を斬ったことがない家臣ものんびりしてるし
知恵いずは太平の世の価値をわかっているんだろう
鶴丸、もう二度と会わない相手だから思いを共有できるんだろうなあ
一人で抱え込んで大丈夫なの…?

おろろん子守唄 リプライズ~エンディング

・おろろん子守唄 リプライズ
四郎~って泣くえもさく、すっごいみっともなくて情けない!
いいお芝居だ
どれだけ後悔しても全部手遅れだなあと思うと自然と笑顔になる!
わたし好みの悲惨さで!
おろろん、は結局泣いてる様子で合ってたっぽい

・誰も教えてくれない
弟の歌唱、とても素朴ですてきだ
血の表現は紙吹雪なんだね!
面白いな 毎公演片付け大変そう
静止した状態のアンサンブルが絵画みたいで良かった!この演出好き
ゆっくり人が殺されてく中に響く子供の歌声も好きですね
ものすごいニコニコしちゃった!
教えてくださいって、答えはないんだよな
誰も答えを持たないことを知らずにこの兄弟は死んでいくんだろうな

・海は ただ そこにある
この綺麗な曲が差し込まれているの、全然似合わない
豊かで美しい海が戦に似合わないことを音楽で実感させるんじゃないよ

・知恵いずと松井
松井、自分の参加した島原の乱に、戦を嫌っていた人がいることがわかって良かったね
これ刀だった頃はわからなかったのかな
わからなかったというか、ただ多くの血を吸ったことがショックだったのかな?
これ以上血を流さないために、覚悟を決めた松井の表情すごく良かった

・浦島に釣りをさせにいく鶴丸
浦島には悲劇を見せたくないけど大倶利伽羅には良いの、信頼関係を感じる
鶴丸も、憎まれ役を演じているだけで本当は優しさがあるんだよな…
大倶利伽羅だけでもわかっていてくれてよかった

・幕府軍が攻め込んできた
神に祈りながら殺されるキリシタンきつ…
籠城軍が幕府軍に殺されてるのを上から見下ろす鶴丸は、自分の罪を噛みしめているように見える

・幕府軍にいる松井
最後の最後にパライソって叫びながら死んでいくの心からの笑顔出ちゃう
そういうの好き!神様助けてくれなかったね〜

・兄弟に遭遇してしまった松井
兄の目の前に立つ松井の足元に舞った紙吹雪がすごく美しかった
松井には殺せなかったけど、幕府軍に殺される兄…
それも味方に止められるほど滅多刺しにしている
幕府軍側も戦慣れしてるはずないし、パニックにもなるよなあ
鶴丸の任務は成功だ! に対し、うわあ人外だ!と思いましたね
やり場のない怒りを鶴丸にぶつけて号泣する松井は胸を打つ

・物部〜暗転
三日月の手の者って何…すいません未履修で…
お前の言う歴史って何だよっていうの、誰に言ってんですかね?三日月?
海に向かって叫ぶ鶴丸、やっと自分の感情を出せたんだと思う
倒れそうになった鶴丸を背中から支える大倶利伽羅はきっとこれ象徴で
今後の精神性も鶴丸を後ろから支える形なんだと思うんだけどどうでしょうか?
「崩れるな」って言いながら、崩れないよう支える感じ!

・戦の後の原城
天草四郎を見つけたってシーン!こういうの好き!
レミゼでアンジョルラスの遺体が荷車で運ばれてくとこみたい!
いやあ歴史良い感じに修正されたネ!めでたしめでたしヨカッタネ…?
歴史を守るためって言ってエノラ・ゲイに乗れる人間は少ないと思うけど
この鶴丸は迷わず乗るんだろうな
でも、豊臣秀吉の朝鮮出兵を止められる立場にあったとして
歴史を守るために「行ってらっしゃい」って手を振れるだろう
この感覚には何の違いがあるんだろうな

・エンディング
人を斬ることをためらっていた浦島と松井だけど
鶴丸の采配で歴史を守ることの意味を考えるようになったんだねえ
浦島みたいに鶴丸を理解しようとしてくれる仲間がいるんだって…
鶴丸はもうちょっとみんなのこと頼っていいと思うよ

・ラストシーン
はっは 最後存在しなかったパライソじゃん
戦ってどの国どの時代も、だいたい勝った方の都合のいいように伝承されてると思う
それにしても、キリシタンはパライソって叫ぶだけで具体的な目標を言ってないな

ライブパート

どんな顔で歌って踊ってるの観ればいいわけ?(最初に出た感想)
これは本当の本当に個人の思い込みなんですが、
舞台とミュってそれぞれ広報本丸で、こんなお仕事してまーす!っていう外部への広報だと思って観てます

みんなダンスかっこいいし歌唱も本編と全然違うテンションで
ガラッと変わってすっごい楽しめた~
これは感想が言いたい曲の話だけします
・Yellow Sac Spider
クールだ~!黒基調の化粧品のCMみたい!KA●E
これ間奏の二人のユニゾン部分でキャーって言えないの悔しいね
・なんか太鼓のやつ
急にどしたん?
・YUKARI
これが噂の第2形態…!
いや第3になる?
現実でこういう露出多い衣装着てるの見慣れないので謎に緊張した
豊前が映る度に腹筋に目が吸い込まれた 視点ブラックホール
お腹にブラックホール持ってる人 おぼえた
・刀剣乱舞
もっかい見せてくれるの助かる~!

鑑賞後の感想

全て本編の話です。
刀ミュ初心者の感想なので間違い、勘違いも含まれるかも!
暖かい目でご覧ください。

歴史を守るためならエノラ・ゲイに乗ることができるか?

この言葉書くの3回目なんですけどエノラ・ゲイって原爆積んでた戦闘機の種類です
鶴丸は歴史を守るために、3万7千人を殺すために行動している
ともすれば刀剣男士の仲間からも恨まれかねない手段で…
天草四郎として信仰されて、作中の兄弟とも笑顔を交わしているのに
最後には確実に歴史の通りになるよう仕向ける
自分だったらそんなことができるだろうか?
歴史を変えてはいけないからと言って、リトルボーイを落とせるだろうか?
もう少し規模を小さくして考える
秀吉の朝鮮出兵を止めることができる立場だったとして、船出を見送れるか?
本能寺に火を放てるか?
刀剣男士のようにはできない、と思ったけど、刀剣男士にもためらうものはいるだろうな…
これを遂行できる鶴丸、何があったのか本当に気になる
がんばって過去作追う…
「白と黒に分かれての戦なんて有り得ない。白の中にも黒がいて、黒の中にも白がいる。赤や青だっているかもしれない、どちらにも」
の、白の中の黒は鶴丸国永そのもののように思う
天草四郎、3人もいたけど、一揆勢からしたら結局みんな裏切り者だからね

3組の兄弟

作中の「兄」は、弟に母は死んでいることを隠し、時期が来たら話すと決めている
「弟」は幼くて兄の思惑に気づくことはできない
鶴丸は他の刀剣に自分の行動の意図を隠している
大倶利伽羅は当然成熟しているので鶴丸の行動を察しているし、何か助けられないかと思っている
作中の兄弟と、鶴丸・大倶利伽羅の関係は対比になっているんじゃないかな
浦島は作中の兄弟の兄のように振舞い、自分の兄の気持ちを想像している
こちらは優しい目で弟を見ている感じ
作中の兄弟を通して、他の2組の兄弟の関係性も自然と連想される
鶴丸・大倶利伽羅は兄弟ではないけど、伊達の年長者と弟分という意味でここはひとつ…

異教の神へ

ただ島原に生まれただけで、過酷な年貢の取り立てを受けて苦しんだ
パライソ、パライソと唱えても結局は救われなかった
鶴丸の「連れて行ってやれよ、パライソへ!」は誰宛の台詞なのか正式な解答はないと思う
私の中でも前からの繋がり+背景が月だった=三日月宛の線が有力ではあるけど
鶴丸は死ぬ前に両手を組んで祈る一揆勢の姿を見ているから
神道の神の1柱から、異教の神への怒りだと解釈してもいいんじゃないかな
鶴丸も救えるものなら救ってあげたかったんだろう
おそらくそれは三日月も同じだから、海に向かって叫んだんだろう

「静かの海のパライソ」

そもそもパライソとは何を示すのか?
キリスト教の天国のこと、パライソの意味の予想は上記の感想の通りなんだけど
>キリスト教の天国の概念って死後によい行いをしていた者が行く場所で
>神とともにあって公平で秩序が保たれた幸せの世界~みたいな感じだと思うんだけど
>キリスト教は神の子(イエス・キリスト)と父なる神を同一に神だとしているはずだから
>イエス・キリストと「神の子」天草四郎と同一視していたなら
>天草四郎がいて、自分たちが公平で秩序の保たれた国で生きることが、パライソに行くってことなのかもしれない
結局作中で具体的な主張はなく、松井が言葉の意味を言うだけだった
キリシタンの中では何か抽象的な意味があったのかもしれない
年貢を下げてほしいのか、信教の自由がほしいのかわからなかった
「自由を取り戻そう」とは言っているけど、それキリシタンにとって都合の良い社会のこと?
えもさくが戦を起こした理由を言おうとしたけど、鶴丸はそれを聞こうとしなかった
戦いを選び、要望を言うことはなく、自分たちに同意しない人々も殺した
作品にあるのはこの事実だけ
結局、言葉があるだけで「パライソ」は作中に存在していない
加えて、静かの海という地名だけど、月に海はない
つまり「静かの海のパライソ」は「決して行きつくことのできない場所」という意味だと思う

終わりに

鑑賞前に「内容が好みだから3時間ずっとこれやってほしいって言いそう」
とか言ってたら
本編の時間はレミゼやミス・サイゴンと大差ありませんでした!
内容としては大変満足です。
色々考えたくなるような気がして、こうしてnoteを書いてみましたが、案の定色々考えました。
考察しているつもりはないですが、自分の持つ知識や視点をアウトプットする作業がすごく楽しかったです!
あと案外歴史の履修はちょこっとで済んで助かりました。
この内容でけいちゃんは絶対好きだよって言ってくれる友人、本当に私の趣味に理解があって嬉しいです。
本当に楽しい鑑賞になりました!
乱舞祭玖に参戦するため、がんばって履修していこうと思います。
それと来年7月には最推しの俳優さんが舞台の方で主演を務められますので、舞台の方も履修しないと…。
また気分次第で真面目に書いたり、SNSにたれ流したりしようと思います。ここまでお読みくださりありがとうございました。
2024/10/13 けい

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