なぜ若者よ選挙に行けというのか
当記事では選挙あるべき思想だとかそういった話ではなく、若い人向けになぜ投票しなきゃいけないのか、どう投票すればいいのかを簡易的に説明したものとなります。
2024年10月衆議院選で中学2年生の子供に家庭内教育した内容です。
18歳~20代が読んで多少でも投票率が上がることを期待します。
TL;DR
年寄の数に勝つには投票率で勝たないと話にならないよ
興味の有無ではそもそもないよ
投票しないことは即ち自身だけでなく同世代に向けて不利を強制させる迷惑行為だよ
人口の話
まずは調べ方から、Googleで `世代別人口` とか `日本 人口` とか検索すると
総務省統計局が何かしら出しているので引っかかります。
見やすくまとめてくれている数字とエクセルなどのデータファイルが載っているので、データファイルを開きましょう。
執筆当時は2024年10月ですが、厳密な当年月のデータが欲しいわけではないので今回は2023年10月1日付の記事があったためそちらを参考にします
また、こちら以外の何かしらのメディアや、もしくは個人でまとめたデータは基本見ないようにしましょう。もう大人なので自分で調べるには公的データを見るのが一番信用に値します。
読みにくい、わかりにくいから逃げていたらそれはいつまでたっても易くなりません。また、そういったできるだけ信憑性が高いものから探っていく癖は人としての価値を高めます。
専門性があるものはプロがアマチュア向けにまとめたものを読むのもひとつですが、人口統計なんて専門性がなくても読めるものなので多少時間をかけてでも公的データから漁りましょう。
上記URLの下部に統計表のリンクがあるため、一番近そうなものを開きます。
年齢別なのでこれがよさそうですね。
単位は千人で年齢はA列とJ列、総人口と日本人人口が分かれていますが数値差が微々たるもの、また、この違いの定義を厳密に追う必要はないのでわかりやすく日本人人口の男女計、各F列とO列を見ることにします。
18歳~29歳の情報を確認するには図通り該当箇所を複数選択すると右下に平均値と合計値が出てくれています。表計算ツールは大抵数字を複数選択すると合計値がどこかしらに出てくれると思うので探せばよいです。
その要領で18~29、30~49、50~69、70~のざっくり4区分で人口を出してみると
18歳~29歳:13,873
30歳~49歳:29,157
50歳~69歳:32,272
70歳~:28,758
こうなることが分かりました。
投票率の話
同じように次は投票率を調べましょう。
投票率を調べることによって先ほど調べた人口と乗算し、各世代が持つ票数をざっくり出せますよね。
こちらも先ほどと同じ、Googleで 投票率 世代別 などと検索すれば総務局のものが出てくるので、近そうなやつを見ましょう。
ここでは厳密な数字を出したいわけではなく全体のイメージを知るための計算なので多少であれば先ほど調べた人口算出年と必ずしも合わせる必要はありません。
今回はこちらを見つけました
PDFファイルに世代別投票率がありますね
イメージなのでmin, avg, maxどれで計算してもよいのですが仮に年代別平均値を出してみましょう
18歳~29歳:(43.23+36.50)/2= 39.86
30歳~49歳:(47.13+55.56)/2=51.34
50歳~69歳:(62.96+71.38)/2=67.17
70歳~:61.90
投票数の話
では上の二つの数字をそれぞれ掛け合わせて投票数を出してみます。
18歳~29歳:13,873*0.3986= 5,529
30歳~49歳:29,157*0.5134= 14,969
50歳~69歳:32,272*0.6717= 21,677
70歳~:28,758*0.6190=17,801
30代未満は11世代しかとれてないハンデはもちろんありますが、圧倒的に低いですね。
選挙を行うために政治家は周知の労力を払うわけですが、選挙期間があり資金予算があり、言わば限られた資源の中で効率良く票を集めたいわけです。
その為には誰にアプローチをすれば良いのかが上記の数字で優先順位付けされます。
30代未満に都合が悪いマニフェストを掲げようが、それにより50代以上のウケがよければ当選できるわけですね。
もちろん、30代未満だけでは理論値100%を達成したところでどこの世代よりも低いわけですが50代で閾を立てた2区分にすると
50歳~の総人口が61,030
18歳~49歳の総人口が43,030
実に70%差となります。
50歳~の投票率は61~67%%のため、理論値と言わず9割を出せれば逆転も可能なわけです。
要するに高齢者と勝負するには若者と中年層が投票率を上げないとそもそも分母で負けてるので話にならないんですね。
なので投票はするべき
興味がないとか1票に意味がないとかそういう話以前の問題なんです。
それが分かっている人間は投票に行くし、理解できない種が投票に行かない。それだけ。
どこに誰に投票するかは別の問題です。まずは投票率を上げないとスタートにすらたたないんですね。だって政治家が我々を向いてないから。
ここらで以上と締めくくりたいのですが、どこに、誰に投票すればいいのかわからない その場合のアクションをいくつか書きます。
1.調べましょう
もう我々も大人なので。自分でできることは自分でしましょう。
まずは自分たちが投票しようとしている選挙区域で検索します。
大抵は県庁が立候補者一覧をまとめてあり、そこに候補者のWebサイトがあるのですが、地方によっては選挙まとめサイト系のほうが情報充実している可能性があります。
まずは各候補者のWebサイトを見ましょう。Webサイトを持っていない候補者は選ばなくていいです。その時点で高齢者抱え込み確定なので、調べるに値しません。
SNSのリンクしかない場合も要注意です。SNSのような情報が流れてしまう媒体しか用意していないということは、情報の提供場所を整理できない能力の人間ということで、投票する価値は限りなく低いです。
選挙内容により数が多くてもこの時点で二桁行かないくらいに絞れます。
そこで政策や理念の項目を読み、思想と異なる人物を外していきます。
また、政策を実行するにあたり実現可能なのか検討し、あまりにも夢見事であれば外します。
すると不思議なことに1人も残らないので、自身の妥協できるラインの人物をピックアップします。
また、政党によって特色があるのでその傾向も知っておくとよいです。
しかし、政党の特色を誰かに聞こうとすると大抵が偏った意見になるため
右寄り左寄り、過去実績から判断するのがベターです。
2.とりあえず投票所に行く
利用したことがないのでわからないですが大抵相談所みたいなのがあります。
間違いなく暇そうにしてるので使った方が良いです。聞きましょう。
実際に家庭内学習する際にはある程度党のカラーなどは説明しており若干の差異はありますが概ねこのような説明を行い中学2年生でもそれなりの理解と危機感を得られたようです。
この場では偏りを排除し、事実とすべきことのみを抽出しました。
以上、ご理解いただければ幸いです。