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【給付金】給付金サイトを見て考える、時間とUIUX。
こんにちは。
コロナの影響で政府が10万円の給付金受付を開始し、はや一ヶ月。
私たちにとっては助かる話ですが、急な対応になったこともあり、オンライン申請ではいろいろ問題が出てきてしまったようですね。
問題点として
1. 署名用電子証明書の手続きに伴うシステム遅延、役所窓口混雑
2. 申請内容不備や重複申請が簡易なものを含め相当数発生
3. 申請データ突合が手作業のため1日あたりの処理可能件数が少ない
特別定額給付金のオンライン申請で起きた問題についてまとめてみた
より引用
1・3は、システムの不備やマンパワーの不足が問題と上がっていますが、2はオンライン申請に問題があったということ。果たして本当にそうなのでしょうか?
気になったので給付金申請サイトの使い勝手がどうなっているのかみてみることにしました。
ちなみに、便利なことにスマホからでも申請できるのですが、
どうも給付金をスマホで申請するって、なんだか抵抗ありません?
私だけ?(笑)
多分、若い人たちは簡単に申請できてしまうんだろうなあ・・。
いざ、給付金申請サイトへ・・って、申請はどこ?
「給付金」と検索して、上位に出てきた総務省管理のサイトを開いてみます。
うん、シンプルにわかりやすい。
・フォントサイズはお年寄りにも見やすいサイズ。
・間違いが起きないよう、詐欺の注意喚起バナーもしっかり設置。
・外国語にも対応。
・パソコンやスマホの申請方法動画がある。
エラーが起きないように、利用者に配慮したしっかりした作りだと思いました!公的なものはそれが当たり前のように作られるのだと思いますが、コロナの混乱の中、さらに時間が無い中作成してくれた関係者様、本当にご苦労様でした。頭が上がりません。
ただ、気になるのは、あくまでこちらのサイトは申請方法の案内が書いてあるだけで、申請できるサイトは別になります。
しかも申請できるサイトは、「マイナポータル」サイトの中のサービス、「ぴったりサービス」からでないと申請できません、いったいどこまで私を導くのか・・。(でもお金のためなら負けない)
申請フォームは無難な使い勝手。
申請ができる「ぴったりサービス」ページで、申請の流れを見ていきたいと思います。
(必要な機器や書類は今回の考察には関係ないので省きます。)
大まかな申請手順としては、
1. お住まいの都道府県入力
2. 特別定額給付金の申請チェック
3. 動作環境や必要書類の確認
4. 個人情報の入力
5. 入力内容の確認
となっていて、入力項目は多いもののフォーム自体の使い勝手はそこまで悪くありません。
では、なぜユーザーは不備を起こしてしまうのか?
1. 申請サイトが独立したサイトではない
そもそも、独立したサイトだったら一直線に申請までいけるのでは?という話。
2. ファーストビューでは申請入口がわからない
「ぴったりサービス」のファーストビューでは申請がどこでできるかよくわかりません・・。
スクロールしてやっと下の方に申請入口があることがわかります。
3. 申請フォームに余計な情報がある
フォームには、トップページのヘッダーナビがそのまま利用されているので離脱する可能性を作ってしまっています。
お年寄りが意図しない操作で別ウインドウに飛んでしまったり、戻れなくなったりしたら?離脱に繋がってしまいますものね。
4. 申請が複数回できてしまう
ニュースにもなっていましたが、これは制作者側で対処できた問題だったと思われます。今回のことで浮き彫りになってしまったのでしょうね・・。
解決するなら・・!
1.
<解決策?>
リリースする前に解決しておくべき!と思いますが、時間がないのとシステム的に厳しかったんでしょうね・・。
2.
<解決策>
レイアウトが変えられない場合は、ファーストビューに申請入口へのページ内リンクがあると良いかもですね。
3.
<解決策>
各ページにある余計な補足や情報はユーザーを迷わせる一因となり得ます。そこで、申請に直接関係ない情報は全てカットし、フォーム以外の情報は割り切って「よくある質問」一択に誘導するような作りにする。というのはどうでしょう?
4.
<解決策>
すぐエンジニアに相談!いつもありがとうございます!
まとめ
時間をかければかけるほど良いものができる!というのは決して正しいとは言えませんが、今回のように急な対応、時間との勝負の場合は、少なからずエラーは出てきてしまうということですね。
むしろ、今回のエラーは最小限で抑えられたのでは?とも感じます。
ただし「時間」という言い訳に甘えないように、私たち制作者たちは精進していかないといけません。
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