【乃木坂46】""サヨナラに強くなれ""の真相 サヨナラの意味 考察
「サヨナラの意味」を考察したい!!
伝説になってしまった橋本奈々未さんのセンター曲かつ卒業シングルであるこの曲。
作曲者は杉山勝彦。
この曲で紅白歌合戦の出場もしている、乃木坂にとって大切な歌となっている。
サヨナラの意味ってタイトルなくらいなので、サヨナラとはどういうものか、なぜサヨナラは存在するのか。そういった歌詞だと捉えて考えていく。
前提
前提として、秋元康が書く歌詞はメンバーや現実の人物に向けたものではなく、あくまで歌詞の中の人物の行動や、言葉しか綴らない。
なので、歌詞にある「サヨナラに強くなれ」や「サヨナラを振り向くな」という言葉は一見メンバーに向けた詩であるように見えるが、そういう訳ではない。
もちろん全く現実と関係がないかと言われればそういう訳ではなくて、歌詞の裏にこめられたメッセージがメンバーと共通する部分もある(と思われる)。
(「帰り道は遠回りしたくなる」を考察した時は、思いっきり乃木坂と照らし合わせて考えてたけど昔なので許してください)
それでは、考察ST@RT!
◇電車の通過で表現された物語の経過
電車が近づく
気配が好きなんだ
高架線のその下で耳を澄ましてた
電車が通過する
轟音(ごうおん)と風の中
君の唇が動いたけど
聴こえない
この曲には「電車」が1Aメロ、2Aメロに登場する。
1番では電車が近づいてきているが、2番では電車が通過している。
このような表現を使って、物語が進んでいることを表現している。
そして、2番の歌詞で電車が通過するとき、「君」の唇が動いたけど聴こえない。
というよりは、唇の動きで何を言ったか分かっているがあえて聴こえないふりをしているように思える。
◇答えを待つ「君」と""サヨナラに強くなれ""
電車が通過した時、君は何を口にしたのか?
静寂が戻り
答えを待つ君に
僕は目を見て微笑みながら
頷いた
サヨナラに強くなれ
この出会いに意味がある
答えを待つ君に、僕はうなずくだけ。
電車が通過した時「君」が「僕」に恐らく好意を伝えた。或いは告白をした。
しかし「僕」は好意を伝えられたことを分かっておきながら答えない。ただ頷くだけしかしない。
なぜかというとおそらくサビにある歌詞や、「サヨナラ」というタイトルの通り「僕」と「君」は離れ離れになってしまうからだ。
◇空模様で分かる時間の経過、物語の変化
Dメロを見ると時間がどんどん経っていっているのが分かる。
そしてここで「僕」が先へと歩き出そうとする。
躊躇してた間に
陽は沈む (切なく)
遠くに見える鉄塔
ぼやけてく (確かな距離)
君が好きだけど (君が好きだけど)
ちゃんと言わなくちゃいけない
見つめあった瞳が星空になる
Dメロでようやく君が好きだということが判明。
だがしかし、ちゃんと別れを切り出さなくてはならない。
そしてここ。
見つめあった瞳が星空になる
空に星空が浮かび上がってあたりはすっかり夜になり。
「君」の瞳に星空が映っている。
こ、この表現がすさまじすぎて感動しています・・・・・・・。。。。。
なんだこれ・・・
すっかり夜になってしまい、「僕」は別れを告げる決心をした。
こうして物語は進んでいる。
◇君に対するサヨナラの意味、後ろ手でピース
サヨナラに強くなれ
という詩は「僕」が自分に対して暗示をかけているように取れる。
サヨナラは通過点
これからだって何度もある
後ろ手(で)でピースしながら
歩き出せるだろう
君らしく…
落ちサビの詩を見ると「君」に対してサヨナラを告げている。
Dメロで決心した「僕」はついに「君」に伝えたのだ。
サヨナラはこれから何度もあることを。
前向きにサヨナラをしてほしいということを。
そして後ろ手でピースをすることに込められた意味とは。
サヨナラを本当に悲しがっているのならば、こんなことをする余裕はないだろう。
これは「僕」の「君」に対する理想なのかと思う。
「君」にサヨナラで悲しくなってほしくない。
「君」はピースをする余裕などないかもしれない。
大切なもの (大切なもの)
遠ざかっても (遠ざかっても)
新しい出会いがまた
いつかはきっとやって来る
「僕」はサヨナラがあったとしても、新しい出会いがあることを信じているから。
◇守りたかった愛に代わるもの
ラスサビにて、主人公の本当の気持ちがあらわになる。
もう一度君を抱きしめて
本当の気持ち問いかけた
失いたくない
守りたかった
愛に代わるもの
君を抱きしめて、本当の気持ちを自分に問うた「僕」
その答えは、失いたくない。
「本当の気持ち問いかけた 失いたくない」
というワードはラストにしか出てこない。。
最後に「僕」の本音が聞けた。
失いたくないと言っているので
””愛に代わるもの””とは、「君」とサヨナラをすること。
つまり、本当の気持ちは「君とサヨナラをしたくない」
に落ち着くのかな。
しかし、最後の最後に言うくらいならば逆にもったいぶって気持ちを吐かなくてもよかったのにとも思ったが、「僕」はもう限界だったと考える。
◇まとめ
主人公の葛藤がたくさん見える曲。
主人公が強くなる曲。
そして、かなり強がりだなと思います。
別れることが辛くて、「君」に好きだという勇気がなかなか出ない。
本当は離れ離れになることが辛いけど、「サヨナラの意味」を無理やり考えている感じがします。
最初は橋本奈々未さんorメンバーやファンに向けた「サヨナラに強くなれ」というワードだと思っていましたが、もちろんそれもあるかと思うんですが、
歌詞の「僕」が切ない1曲です。
個人的に一番すげぇと思った歌詞は、Cメロの「見つめ合った瞳が 星空になる」です。
◇5thバスラの橋本奈々未さんとサヨナラの意味
橋本奈々未さん、というか乃木坂は5thバースデーライブでサヨナラの意味を2回披露しています。
彼女は2回目の披露時、後ろ手でピースをしています。
>そして後ろ手でピースをすることに込められた意味とは。
>サヨナラを本当に悲しがっているのならば、こんなことをする余裕はないだろう。
>これは「僕」の「君」に対する理想なのかと思う。
彼女はピースをしてくれましたね。
『サヨナラの意味』中の「僕」の期待に応えてくれたのです。
やはりファンと奈々未さんの関係を考えると、「君」になりえる存在は奈々未さんが一番しっくりきますね。
おわり
以上、サヨナラの意味を考察してみましたがいかがだったでしょうか?
一番身近にあるようで遠いような不思議な曲ですよね。
深いのでみなさんも自分なりの解釈をして楽しんでください。