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山猿は乗せない山田線

原敬首相が1920年の国会で野党議員中村是公に質問されています
「総理は岩手県でも一番の山中に山田線を敷設すると言っておられるが山猿でも乗せるおつもりですか!!」

原首相の答弁は
「鉄道法並びに鉄道敷設法の規則によれば猿は乗せないことになっております」
人を喰った答弁として宮脇俊三が1979年の書籍PR誌潮に寄稿した文章に載っている話です。
山田線は当時政治路線と言われ宮古まで最短ルートを通らず遠回りしているため…政友会の原敬の地元だから線路を捻じ曲げた!!と揶揄されていました。
野党議員の中村是公とは…実は後の満鉄と鉄道院の総裁です。
誰よりも詳しい議員の質問に対する答えだから…面白いのでしょう。

鉄道は山猿でも空気でも…危険な動物以外は乗せて良いと思います😊
世界中を調べても一度廃線になった線路が復活した例はほとんどありません。

小生の知る限りでは広島県のJR可部線の一部区間とイタリアのチロル地方のフィンシュガウ鉄道だけです。

鉄道が廃線になると…過疎化が加速し衰退まっしぐらです。
鉄道は道路と同じ公共交通機関であり
営利だけを目的に設置せず…山猿を客としても良いハズです。

道路は付け替えはあっても廃止はほとんどないのに。
国道や県道は営利目的で整備しないのに…ナゼ鉄道だけ赤字=廃止なのか??
その理由を公共交通機関という目的を除外して語るのは詐欺と同じです。

東北新幹線の盛岡開業
上越新幹線の新潟開業
どちらも並行在来線は三セク経営になっていないません。
盛岡以北と北陸新幹線.九州新幹線だけ別扱いにしたのは…現代には原や中村のような度量と見識をもった政治家がいないせいでしょう。
能登半島の鉄道は全面復旧せずに…
情けない限りです😰

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