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女だてらは【粋な京女】への嫉妬
ことばの意味はしらべる辞書によって微妙に違いますよね。
言葉そのものが時代によってかなり変化しています。
「伊達」がほんらいもつ意味は
「粋」そして「狂気」です
「粋に見せる」
あるいは
「その生きざま」が伊達のいわれです
👘伊達の薄着と星野源
「今日は寒いからジャンバー着た方がいいよ。」
と思春期の子供にいっても当然聞く耳を持ちません
私もそんな子供のひとりでした
真冬の北海道は学ランだけでは「寒い」
でも同級生の目線が気になり
「伊達の薄着」です(伊達市は隣町です)
「オシャレな厚着」
星野源なら厚着もカッコイイでしょう
カッコイイのは中身の源です
厚着のイメージとオシャレはしっくりしませんね
👘ネットでつながる絆
ネットでつながる現代社会
辞書で調べごとをする小生は前世紀の遺物ですた
スマホという「万能マシーン」
は大抵のことを教えてくれます
辞書を使わない生活は言葉の変化を加速します
AIが発達するとその勢いはさらに強くなるでしょう
AIが進化しその恩恵をは小生にも及んでいます
総論では賛成です
ただし少し心配しています
言葉は奥深く「星野源」語源はさまざまです
「お礼参り」は反社の方が使う意味が主流です
本来の意味「寺社に感謝してお参り」するという意味と
ちがう使い方をしているのは誰でも知っています
しかしAIさんが星野源や用法を間違えると
「お伊勢さんにお礼参り」が
「伊勢神宮へカチコミ」と
誤用されないともかぎりません。
言葉は単純ではないようです
👘「おんな伊達」
誤用が典型化したことばに
「おんなだて」があります
パソコンやスマホで打ち込んでも
「おんな伊達」とは変換されません
とあるワードソフトでは「伊達」の下に赤い波線までつけてくれます
「赤い波線=誤用」
ですよね
どこか遠くにあるPCの記憶領域に
「おんな伊達」という用例は
歌舞伎の「女伊達」しか収納していないのでしょう
Googleで「おんなだて」を調べるとなぜか「ら」がくっいて
「女だてら」が表示されます
女性らしくないさまや女性に似つかわしくないこと
という意味の副詞です
多くは非難の意味を含み
「おんなだてらに」の形で用います
「オシャレで粋な女性」のイメージは吹っ飛んで
ネガティブな言葉として説明されています
現代ではその使い方をする人が多いのでしょう
「オンナダテラ」と発言したら大問題になる
誤用が大手をフッテいるようです
ニセモノのせいでホンモノが死語になるのは粋ではありません
👘伊達の語源
伊達の語源は・・・所説あります
伊達政宗のきらびやかな服装に由来すると
「日本語源辞典(小学館)」など多くの辞書に記載されています。
文禄・慶長の役(※朝鮮出兵1592〜98年)に出陣するため
伊達政宗は兵を率いて上洛しました
その時の【伊達衆】の装束は
「足軽は黒塗りに金星を描いた具足(※簡略なよろい)をまとい
刀の鞘は銀や朱の蒔絵物、金色のとんがり笠を被っていた」といいます。
馬にまたがる上士(侍)は
「きらびやかな甲冑を身につけ」
そして馬にまで
「豹や虎の毛皮で作った馬鎧を着せていた」
そうです。
京の着倒れで知られオシャレに敏感なみやこ人が
この装束をまとった「おとこ達」をほおっておく訳がありません
「伊達衆」は戦国版「ファッションリーダー」となりました
👘京女と着倒れ
京都の人々は伊達衆のファッションをこぞって真似したそうです。
とくに落ち着いた色彩を好む京女が「ワンポイント絢爛」
へ変化させた功績は独眼竜政宗の功績だといわれます。
どんな時代もオシャレは女性が広めます。
武士のきらびやかな装束が「反物や帯・飾り物」
など繊維や工芸の世界に多大な影響を与えました
西陣織の絢爛さはまさしく「伊達」そのものです
戦国時代がおわり庶民も多少贅沢できる時代が到来したのでしょう
絢爛豪華な蒔絵などを生活用具に施す贅沢ができる
「江戸」という時代が流行をさらに広めた原因でしょう
上方のおしゃれは発信力高く
京都がオシャレな街というイメージは
現代まで脈々とつづいています
👘大谷翔平と伊達・・AIと翔平は希望の星・・飛雄馬
京都の「はんなりした男性」より
東北の「猛々しい装束の男性」は
岩手県出身の大谷翔平みたいにカッコよかったのかもしれません
京都の女性は昔からファッションに敏感です
このおしゃれな女性たちを次第に「女伊達」と呼ぶようになりました。
そうすると男達は「おもしろく」ありません
「女伊達なんて」をうらやむ男の悪口が
「女伊達らに何やってんねん」となるのです
「おんな伊達らに」
は男のやっかみそのものです
言葉の変遷をきちんと記録してくれる
AIさんと大谷翔平さんが活躍する未来を
願わずにはいられません。
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