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東京から一番近い避暑地「勝浦」はグリーンランドと南極のおかげで涼しい!
勝浦は東京駅から特急列車で1時間半
で到着できます。
高速バスでも2時間弱です。
勝浦や御宿が「夏は抜群に涼しい」
のは千葉県民にとって当たり前の
話でした。
「あの辺は海風が強いっぺ」
でも・・・風だけでは気温は下がらない。
勝浦市役所は
勝浦の夏の気温が低い理由は、
沿岸の“海底”にあります。
勝浦沿岸は水深が深く、
海底に日光が届きにくいので
水温が低いのが特徴です。
ここに南風が吹き日光で暖められた
海面の水を押し流すと、
海底の冷たい水が上がってきます。
すると風が冷やされ陸地に届くので、
涼しい気候になるのです。
この説明が全て間違いだとはいいません。
余計なお節介が「しんじょうつよし」
の小生は
「この説明では勝浦・御宿だけが
飛びぬけて他の外房地域より涼しい
理由が説明できない。」
と思うのです。
勝浦市の昨日7月26日の最高気温は
29.9℃
お隣の「キムタク御用達」
東京オリンピックサーフィン会場
一宮町の最高気温は
35.9℃
シャチと病院の街
鴨川市の最高気温も
36.0℃
勝浦市役所の説明では不十分な
理由がわかるでしょうか?
一宮も鴨川もほぼ同じ条件なのに
「気温が6℃低い」
海底に日光が届きにくいのはの
「海水を温めない効果」
はありますが
「なぜ水温が5℃以下になっているのか」
という説明にはなりません。
表層の水温は気温とほぼ同じですから
「垂直に500m潜っただけで
一気に25℃も水温を下げることができない」のです。
この水温が跳ね上がる深度は
「水温躍層」
といいます。
「まさしく水温が躍り上がる層です」
その深度は地域や季節によって違いますが
おおむね500mから700m
この低温の海洋深層水はどこで冷されたのか
北大西洋のグリーンランド沖合と
南極海です。
地球温暖化を説明する論文で
たびたびおみかけする
「ブロッカーのコンベアベルト」
と呼ばれる深層海水の流れ図を
皆さんも一度はご覧になったことが
おありでしょうか?👇
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理屈は案外簡単です
①グリーンランド沖や南極海で海水が冷され氷ができる
②海の水も氷る時には塩気を捨てる
③そうすると冷え冷えの海水は更に塩っ辛い海水になる
④氷の周りで塩がたくさん解けた海水は周辺の海水よりは重いため海の底へ沈んでいく
⑤その隙間を埋めるため少し暖かい海水に置き換わる
⑥外気温が低いので少し暖かい海水も冷され氷ができる
ざっとこの繰り返しで
どんどん冷たい海水が製造され
量産体制となります。
この低温海水は
「およそ1000年かけて」
日本までやってきます。
そして👇
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「相模湾」と書いた赤い〇の右に
深海との距離が極めて近い陸地があります
「そこが勝浦」
海底の谷の向きは
「鴨川でも一宮でもなく」
「勝浦」をめざして
湧き上がる
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「南極海うまれの冷たい海水の恩恵」
をもっとも上手く受け取れる
「勝浦が涼しい」のです。
これだけ屁理屈をこねると
「気分が悪くて寒気を・・・」
note記事だけで涼しくなったら
避暑スラ不要です。
東京から軽井沢まで
新幹線の自由席で5490円
昨日の軽井沢の最高気温は
31℃
「近くて安くて涼しい」
勝浦・御宿へ
「いかがですかお客様!」
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