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こんな風に歳を重ねた人に自分もなりたい

私の父は亡くなっているが、生前はウィンタースポーツの旅行会社を経営していた。

いくつもあるツアーの中で、シニア向けのスキーツアーがあった。

スキーは昔流行ったスポーツだが
「歳を重ね、一緒に行く仲間が減り、だけど、一人でもスキーに行きたい」
というシニアがターゲットだった。

昔ながらの男女別相部屋の宿泊型ツアーで、1シーズンに10回とか15回も参加する人がいる、リピート率がめちゃめちゃ高いツアーだった。

相部屋だから、知らない人同士が同じ部屋で寝泊まりするのだが、まず部屋に入ってすることは「寝る場所を決めるじゃんけんだ」

「じゃんけんに参加しない人は負けだぞー」というような声が響く中「気合のじゃんけん勝負が始まる」

シニア向けのツアーなので、もう定年をしたような人たちばかりなのだが、子供の様にはしゃぎながら、自分の寝る場所を決める。

みんなが1年ぶりにツアーに参加すると「お前まだ生きてたか?」とか「このツアーでは60代は鼻たれ小僧だぞ!」というような言葉が飛び交うようなところだった。

本当にこのツアーの参加を生きがいにしていて「オフシーズンはジムに通って参加に備える」みたいにしている人もいた。

シニアだから、ゆっくり温泉に浸かって、のんびり滑ることを想像されるかもしれないが、全く違う。

朝のリフトが動く前にリフト乗り場の前にスタンバイをし、リフトが止まるまで1日中滑りまくっているという、化け物集団だった。(笑)

宿に帰って来て、すぐに寝るかといったら、とんでもない。

まず風呂に入り、すぐに宴会が始まります(笑)

相部屋同士だから気を遣う、なんて若者の考えはとっくの昔に置いてきているので、今日会ったばかりの人でも、すぐに仲良くなって飲みながら楽しく話をしている。

宴会→夕食(飲みながら)→宴会という感じでしょうか。

添乗員がビデオカメラでみんなの滑りを撮影することも良くある。

そのビデオを夕食後などに上映するのだが、全員来る。

自分の滑りが気になるし、常に上手くなりたいという向上心を持っているので、そのビデオを見て、明日の滑りに活かしているのだ。

私はこのツアーが大好きで、よく添乗員として参加していた。

一緒に滑るのも楽しいし、一緒に飲んで話をするのも最高に楽しかった。

「添乗員がこんなに楽しんでいいのか?」
と思うくらいだが
「自分が楽しまなければ楽しさは伝わらない」
というような考えもあり、私はお客さんと一緒に楽しんでツアーを盛り上げていた。

ちなみに私は「笑顔」に自信がある。

基本的に「いつでも笑っている」という人ですし、人からも「笑顔の印象しかない」と言われるくらいである。

ところがこのツアーに参加すると「私の父の方が笑顔が多い」と言うのである。

「あの親父が?」と思った。

「いつも苦虫をつぶしたような顔をしている」
とまでは言わないが
「私より笑顔なんてことはあるのか?」
と思ったが、お客さんが言うのだからそうなのだろう。

父はスキーが大好きだった。

そこから転じてスキーツアーの会社を作った人だった。

もちろん自身もよくこのツアーに参加していた。

スキーの腕前は「準指導員」というレベルの人だった。

これが70代の滑りか!

というような人だった。

本当に今気が付いたのだが、私の父は大好きな事を仕事にして成功した人だった。

「やっぱりお手本が私の目の前にいたんだな」と思った。

どこかでも書いたが「今頃気が付いたのではなく、今気が付いたのだから、今からの未来が変わる」という捉え方をしよう!

「親父、すげーな!」

このツアーに参加するシニアの人たちは、とてもパワフルで経済的にも豊かな人が多く「こんな風に歳を重ねた人に自分もなりたい」とよく思った。

豊かで、笑顔で、意見を押し付けることなく、誰とでも仲良くし、人生を楽しんでいる。

そんな人たちでした。


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