虫と睨めっこ

昨日、部屋でボッーとしていたらベランダからコツコツブーンという音がした。かなり大きい虫がぶつかってきたみたいだ。カーテンを開けて覗くと大きい体に不釣り合いな細い羽をつけた奇妙な虫が窓ガラスにぶつかっていた。部屋の光に吸い寄せられたようだ。私は初めは蛾かと思い興味深く観察していた。そいつと窓ガラス越しに睨めっこしていた。虫は複眼というのを思い出し、虫から見て私はどう見えてるんだろうとぼんやり思った。虫の目が不気味に艶々と輝いていた。やはりこういう表情が読めないところも不気味さを際立たせている。翌朝急に昨日のやつの正体が気になり、アブみたいな蛾と調べるとそいつはシオヤアブと呼ばれているものらしい。よくシオヤアブについての説明を読んでいると、オスには尻尾に白いふわふわの毛がついてるらしい。そういえば昨日のやつも尻尾に白いふわふわのものがついていた。こんなに虫に関する話をしていて、突然だがあまり虫は好きじゃない。でも、興味を示そうとしている自分がいる。なんでだろう。よくわからない


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