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「合格」発表と「新・出題基準」の発表

第111回 看護師国家試験 合格発表

3月25日(金)、第111回看護師国家試験の合格発表が厚生労働省からありました。

受験生の皆さんお疲れさまでした!結果は届きましたか?そして、次は
第112回を受験する皆さんの番です。今回の合格発表をみて何を考え、
何をすべきか、心身の準備はできていますか?

今回は、第112回に向けての予想をしてみよう、と思います。本当は、必修問題(消化器・代謝)の予定でしたが、新・出題基準が発表になったので、こちらを先にやりますね。

さて、まず気になるところで「採点除外問題」です。今回もありましたねー。なんと試験の1問目に。これはちょっと出鼻をくじかれるなぁ・・・。

だって最初の1問目ですよ?皆緊張しまくりで、ドキドキしているところにドーンと採点除外問題ですもの。肩慣らしじゃないけど、見慣れたよく出る問題を出題して欲しかったですね。

とはいえ、理由が「問題として適切であるが、必修問題としては妥当でないため」と、分かったような、分からないような・・・。一般問題なら良いけど、必修問題の内容じゃないから採点除外ね、って事ですから。

第107回の時、必修問題がそこそこ難しかったり、判断しかねる問題があったんですよね。その時、今回必修で不合格になる学生が増えるのではないか?と教員一同焦っていたのですが。

結果は全体の合格率91.0%で、例年通りの9割だったわけで。必修問題を
採点除外にして、帳尻あわせて9割にしたんだな、とその時思いました。

なので、どうも「問題として適切であるが、必修問題としては妥当でないため」という説明をみると、何か帳尻合わせの言い訳のように見えてしまうのは、私だけでしょうか?

さて第111回 看護師国家試験、気になる結果は、全体の合格率91.3%、新卒は96.5%でした。

気になるボーダーラインは、66.8%と、結構な高得点!でもそうなると、翌年のボーダーラインはだいたい下がります。つまり、国試の内容が難しくなる可能性大です。⤵⤵⤵

● 第97回 (66.7%) → 第98回(64.4%)  → 第99回(60.4%)
● 第100回(65.2%)→ 第101回(63.6%)→ 第102回(64%)
● 第103回(66.8%)→ 第104回(64.1%)→ 第105回(61.1%)

第101回・第102回は、ほぼ横ばいとしても、割とボーダーラインが徐々に下がっていく傾向にあるのが分かると思います。今回の第111回が66.8%ですからね。この感じだと来年は少し難しくなりそうです。

※ボーダーラインの考え方は、3月12日の記事「第112回 看護師国家試験の概要」をご覧ください。

新・出題基準発表

そして、令和4年3月28日に「保健師助産師看護師国家試験出題基準 令和5年版」が厚生労働省ホームページ上で掲載されました。現在、全体版が掲載されていますが、注意書きとして「令和4年4月以降、索引付きの出題基準を掲載予定です。」と書かれているので、後日もっと見やすい形で登場すると思います。

さてさて、気になる中身はというと・・・。
ぱっと目を引くのが、今までと違う。

大項目・中項目・小項目の分類は同じでも、中項目に( 出題範囲 )、小項目は( キーワード )と書かれてあります。旧・出題基準は、小項目の最初に英語の小文字が表記されていました。新・出題基準では、それが無くなっています。

肝心な中身ですが、記載内容は大きく変化はしていません。しかし、分類が変わっていたり、新たな分類が増えていたり。また、小項目の内容が細かく書かれてあって、勉強しやすくなったのではないかな、と思います。

今の時期は必修問題に力をいれたい時期なので、必修問題の項目を旧・出題基準と比べてみました。

必修問題の「新・出題基準」

看護師の役割として「アカウンタビリティ」というワードの追加、薬理学では「止痢薬」「免疫療法薬」が追加されています。

排泄の項目では「トイレ・ポータブルトイレ・おむつ」が追加、感染防止対策の項目では「感染経路別予防策」や「防護用具(手袋・マスク・ガウン・ゴーグル)の選択・着脱」、採血の項目では「採血後の観察内容・採血に関連する有害事象」などが挙げられています。

大きな変化がないだけに、必修対策は過去問題を活用しながら、出題基準に沿って勉強する事が大切と思われます。



いかがでしたか?今回は、合格発表と新・出題基準発表のW発表について書いてみました。

来年受験する皆さん!来年はボーダーラインが下がる可能性大ですよ!しかも新・出題基準で初の国家試験ですからっ!

明日から4月、新年度の始まりです。国家試験は待ったなし!計画的に勉強しましょうねー。

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