再会　～待ち合わせ～

彼女と半年ぶりに会えた
いろいろ事情はあったけれど毎日のラインは途切れることなく
まだ一回しか会っていない関係とはとても思えないほど
彼女の存在が大きくなっていった

彼女に会うためにスケジュールのやりくりをして
彼女に会うためにホテルに前泊して
彼女に会うために電車にのって
彼女に会うために費やしている時間がとても心地よかった

待ち合わせ場所に車で来た彼女は以前会った時と同じ笑顔
小さい車だったけど助手席はシートを一番後ろまで下げていてくれたから
車が小さいとは感じなかった
むしろ隣で運転してくれている彼女との距離にちょっと嬉しくなる
彼女は前に初めてあった時もそうだったように
自分が話しかけるよりも先に話をしてくれる
彼女の話を聞きながら相槌をうつのが心地いい

日曜日の朝、青く澄み渡る空
駅からの幹線道路はそれなりの交通量
行楽や買い物に出かける車に紛れて
彼女の運転する車は右にウインカーを出して
ラブホに入る
人が運転する車でラブホへ向かうのは人生初めての事
なんとも不思議な感覚
いかにも12月な雰囲気のラブホ
中に入ると青空からは隔絶された世界
暗い感じのロビーで部屋を選んでエレベーターに乗り込む
エレベーターの中で抱きつきたくなる衝動を抑えて
部屋にたどり着く

さて、これから待ちに待った彼女との6時間、、、