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母乳神話のウソホント
母乳神話母乳神話という言葉を時々目にします
科学的根拠があることでも迷信かのように書かれていたり
逆に根拠の乏しい発信をしている専門職もいますね
母乳にまつわるウソホントを思いつくままに書いてみます
・母親の食べた物で母乳の質が変わる
→ウソ
母乳の成分は一回の授乳中にも変化しており、一定の基準でもって評価することは不可能です
ママの健康が損なわれるような極端な食事でない限り心配しなくて大丈夫です
・母乳が出るかどうかは母親の努力しだい
→ウソ
母乳で育てることができなかった原因が自分の努力不足であると感じて苦しんでいる方がいらっしゃいます
確かに母乳で育てるためにはママと赤ちゃんが授乳に慣れるまでの間、簡単にはいかないこともあるでしょう
母乳で育てている方の努力を否定するわけではありません
しかしその前に圧倒的に支援が足りていません
例えば、出産直後から母子が肌と肌のふれあいを行い、赤ちゃん主導でおっぱいに吸い付くことを助けることは母乳の分泌量に影響を及ぼします
しかし現実には母体の休息という名目で初めての授乳は出産の翌日だったという話も聞きます
また多くの産院が産まれてすぐから全ての赤ちゃんにミルクを哺乳瓶で与えています
哺乳瓶で飲むことに慣れてしまうと直接母乳を飲むことが難しくなってしまう赤ちゃんは多いです
混合授乳を希望していると入院中に哺乳瓶でミルクを与えることに抵抗を感じることも少なく、退院する頃はなんとか両方飲めていても1〜2ヶ月でいわゆる母乳拒否の状況に陥ってしまうことが考えられます
ママの体質によりどんなに適切な行動をとっても母乳が出ない方も数%程度いらっしゃいますが、母乳で育てられなかった原因の多くはママの努力不足ではなく支援不足です
・母乳で育つと病気になりにくい
→ホント
多くの研究で母乳による病気の予防効果が証明されています
よく初乳だけに感染予防効果があり、その後はあまり関係ないように表現されていることがあります
しかし、母乳による予防効果は量と期間に依存するため、母乳で育てる期間が長ければ長いほどメリットが得られます
赤ちゃんが感染症に罹っている時におっぱいを飲むと、赤ちゃんの口からママの乳腺へ病原菌が入っていき、その病原菌に対する抗体を含んだ母乳を作ります
タイムリーに予防接種を受けているようなものです
人間の身体のシステムは本当にすごいですよね
・仕事に復帰するなら断乳すべき
→ウソ
かつては1歳すぎたら「まだ授乳してるの?」と言われた時代がありました
幼児健診でも断乳の指導をされていたようです
しかし、先にも書いた通り母乳の病気予防効果は量と期間に依存します
保育園に入って感染症にさらされる時期にぜひ母乳で守ってあげたいですね
母乳を続けているとお子さんが病気で保育園を休むことも少なくなるので、仕事に復帰する両親や働いている企業にとっても利益となりますよ
他にも「これってホントなの?」と疑問に思うことがあればコメントしてくださいね
いつか第2弾をするかもしれません