手を振る
卒業式。
在校生に見送られ巣立って行く。
卒業生は、写真をとったり、挨拶したり各々過ごしている。
そんな中、見送ってくれた下級生のバスが学校を出発しようとした。
「下級生のバスが出発するね。」
それを聞いた隣りの子が、下級生が乗ったバスにむかって手振った。
私も続いて手を振った。
すると、バスに乗った1人の子が私達に気づいて手を振り返してくれた。
「気づいてくれたね。」
「子供って面白いよね。手を振れば振り返してくれるから。」
その言葉を聞いた瞬間、いっきにまた、小学校のバス遠足で外の人に手を振って遊んだ記憶が蘇ってきた……。
印象のある記憶は、何年たってもある出来事がきっかけで何回も思い出す。
ずっと手を振っていると、バスに乗った下級生がみんな手を振り返してくれていた。
なぜ?
と思い、後ろを振り向くといつの間にか、卒業生もみんな、そのバスに向かって手を振っていた。
その光景には、感動した。
見送ってくれた人に見送り返す。
そして、1人の人が起こした行動があとに続けとばかりに、気づいた人から同じ事をする。それが、いつしか沢山の人を動かし、感動を生む。
とても心に残る素敵な卒業でした。
これは、言葉で聞くよりも、その現場にいた方が感動は伝わりやすい。
1人も良い。
沢山の人が集まって何かをやる。人が多い分、感動量も多いですね。
みなさん、ありがとうございました!
感動したり、嬉しい事があったら、自然と出てきてしまう言葉。それは、