深酔いエッセイ19「独断好音楽考 「everything but the girlとben watt」
多少かぶるかもしれないが、wikiに載っていることを書いても仕方がないので、今回も略歴は、ざっくりいく笑
1980年代初頭、
everything but the girl 結成
元マリンガールズのボーカル、トレーシーソーンと、ギタリスト、ベンワットによる二人組
結成後まもなく、アルバム、アディスタントショア発表
邦題は、そのまま遠い渚、とされた
このタイトリングは、トレーシーによるものと思われる
マリンガールズの曲に、そのフレーズが出てくるからだ
それはともかく、このアルバムは全曲素晴らしい
若干、蝶よ花よの感はあるが、臭みがなく、乾いた美がある
それは、ベンワットのギターにあると私は思う
アルバムにオンマイマインドという曲があるが、これはマリンガールズにもあった
恐らくマリンガールズのオリジナルだろう
マリンガールズのバージョンにはベースがあり、あたかもジョイディビジョンのフッキーのようである
これも私は好きだが、やはりベンワットのバージョンが一番だ
ディレイをかけたややウェットなギターの上に、二人の歌が乗る
この曲の浮遊感のあるギターは、ベンワットのソロアルバム、ノースマリンドライブの中にも、何曲か見受けられる
これらは、私の琴線に触れる曲である
少し話はそれるが、日本のアコギ曲はクサい
団塊の世代あたりからの、フォークである
具体的に名前は出さないが、臭みがプンプン、聴いてられない笑
さていずれにせよ、さして上手くないが人を魅きつけるトレーシーの歌と、洗練、と言っていいベンワットのギターが織りなすこのアルバムは名盤であり、今も色褪せていない
その後二人はジャジーになり、ポップになり、多くのヒットを飛ばした
everythingでオススメの曲は、世間と違うかもしれないが、
each and everyone
のアコースティックバージョン、
never could have
been worse
それと、
easy as sin
ネバークッドは単調なドラムとギターに、色気のあるベースが絡む名曲
イージーアズは、ギターの旋律の美しさから、バッハを彷彿させる
欧州人の音楽文化の根底には、バッハがあるようである
さて、少しベンワットの話
ソロアルバム、ノースマリンドライブも全曲いい
浮遊感のある、サムシングスドントマターと、エンプティボトルズは特にいい
また、シングルだったと思うが、アガールインウインター
サムシングスドントマターの歌詞がいい
彼には愛が必要だ
終わりのない愛を
また、アガールインには、
愛は時間より強いのか、と繰り返す
愛が時間より強い?
それは人それぞれだ
10年ほど前、大阪心斎橋でベンワットのライブに行った
客は少なく、3、40人ほど
演奏するはずのピアノがクラッシュ
代わりに歌ったのが、サムシングスドントマター
一つ二つキーは低かったが、悪くはなかった
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