日本とニホンオオカミ
こんにちは。『山犬』と申します。本来、『ヤマイヌ』とは、オオカミや野犬を指し、『イエイヌ』は家畜犬、家庭犬の別称として使われてきました。和犬やオオカミが好きなので、『山犬』と名乗っています。そんな『山犬』が、日本のオオカミについて調べてみました。興味がありましたら、読んでみて下さい。
●ニホンオオカミとは?
日本には、2種類のオオカミがいました。1種は北海道のエゾオオカミもう1種は本州、四国などに生息していたニホンオオカミです。
ニホンオオカミ(Canis hodophilax)は北半球に広く分布するハイイロオオカミの超小型の固有亜種で、現在実物標本3体が日本に保存されています。また、オオカミの中で一番小さい種で、4肢と耳が短いですが、それでもイヌにくらべればはるかに大きく、体毛は長く、前足前面に黒褐色の斑紋があります。頭骨は短小で口先は短く広いのが特徴です。
タイリクオオカミに似ているが、より原始的な種で、体は灰褐色で背が黒く、目の周りに淡色斑(はん)がない。頬(ほお)と四肢の内面は白色です。
明治のはじめまではかなりの数が生息していたようですが、エゾオオカミと相前後して姿を消してしまったのです。
その後各地でニホンオオカミの生存を伝える情報がありましたが、生存を裏付ける証拠もなく、最後に捕獲されたのが、1905年1月に奈良県吉野郡東吉野村鷲家口(わしかぐち)での若いオスとなってしまいました。
ニホンオオカミは古来から人畜に害を与えず、シカなどを獲物にして生きてきました。なぜ姿を消してしまったかは、今なお解明されておりません。
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