ケンブリッジの春
立春を過ぎても、基本的に北半球はまだ寒いが、ケンブリッジにも花が増えて春らしくなってきました!前日にちょっとキモイことがあったので、こちらの早朝に、チャットで日本の相談相手に相談し、すっきりしてから、一日たってしまった校正をみて手直しし、日本から持参してずっと愛用してきたブーツ、現地で買ってはきつぶしてしまったスニーカー、あたたかくなってきたので、厳冬期に入手した室内用ガウンをチャリティショップにもっていって、その後、あるコレッジ見学に。これまでいくつかのコレッジに講演会やフォーマルディナーなどでうかがったけれど、さすがここは格が違う雰囲気!帰国前に訪問する機会に恵まれて、幸いであった。それにしても、ヴァージニアウルフについては、だいぶ前に少し書いたことがあるのだが、読んだだけで想像していた「部屋」と、日本の住宅でイメージする「部屋」がこんなに違うとは。まったくもってうかつであった。案内者の方に、日本で「部屋」というものと、彼女のいう「部屋」はずいぶん違うし、私は日本の女性作家について書いたこともあるけれども、同時代の日本女性に比べれば、ずいぶん恵まれた環境にあったのですねと、お話すると、逆に、日本で「部屋」といったらどういうイメージ?などと質問されて、ひとしきりお話。名刺をもっていなかったけれど、あなたの研究分野は?と言われてスマホを渡されたので、半年くらい前に書いたオンラインのエッセイのリンクをお知らせして、名刺なくても自己紹介できたのでした。思いがけないところで、オンラインのエッセイが役に立ちました。仕事は労を惜しまずしておくものですね。