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【いつかは旬果の盛り合わせ】
友だちは多い方ではないけれど、ひとりひとりとは何十年の長い付き合いで、いま遊ぶ友だちもほとんどが20代に出会った人たち。
Kさんとはお誕生日のお祝いを「モノを贈り合うより一緒に"美味しい"とか"おもろい"とかを共有しよう」と数年前に約束し合った。
去年と今年の誕生日は美味しいものを食べたあと神戸にあるフルーツショップ紅萬へ行った。
いつもここへ来ると季節のフルーツのパフェにしようかそれともワッフルにしようか、いやフルーツサンドもいいな!とか散々迷うのだけど、実はとても気になっているメニューがある。それは「旬果の盛り合わせ」。
紅萬の審美眼で選ばれたその時々の食べごろの旬の果物が美しくカットされた艶めくひと皿。果物屋さんが営むフルーツパーラーならではのメニューだと思う。
今回も悩みに悩んで桃の乗ったワッフルをオーダーした。ストイックな旬果の盛り合わせは、やっぱりまだ手を出せない。
紅萬の客層は、ほとんどが神戸マダム。(この神戸マダムという分類は大阪マダム、京都マダムとはまた別次元でマダムである)
あるお二人のマダムが旬果の盛り合わせをオーダーされていたのをお見かけした。テーブルには美しくカットされた果物たちがプレートに悠然と並んでいるのが見えた。
フルーツと紅茶とマダムおふたりのお喋り。
なんだろう、あの貫禄。余裕。
私たちもあと20年もすればあの領域にたどり着けるのだろうか。旬果の盛り合わせをスッとオーダーできるようになるまで、Kさんとお互いの誕生日を祝えたらなあと思う。
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