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喫煙所配信者の頭の中 #1
spoonを始めた時、あたしは体を壊して休職中だった。
家にいるしかなくて、喋る相手って言ったら当時一緒に住んでた彼だけ。
仕事終わりの彼との会話があまりにもいつも通りで代わり映えしなくて、
外の世界や知らない価値観に飢えていて、社会と切り離された感じがしてたまらなかった時だった。
あれから2年経った。
体も回復して、新しい仕事に就き、毎日外に出る。
彼とは残念なことに(?)別の道に進むことになったけど、新しい社会とのつながりもできた。
人間って現金なもので、自分が欲しいものが手に入るとその代替案ってどうでも良くなり始めてしまう。
当然と言えば当然なのかもしれない。
だってそれはあくまでも代替品であって、本当に欲しいものでは無いわけだから。
言ってみれば妥協した結果。
spoonを始めた頃、あの世界はとっても新鮮で、「面白い」に溢れていた。
あぁ、こういう人との関わり方もあるんだなぁと、心の底から驚かされた。
まだ自分が配信をするようになる前の話だ。
名前を呼ばれて、コメントに反応してくれるのが楽しくて、一人の時によくspoonで遊ぶようになった。
なんのきっかけだったかもう良く思い出せないけど、配信をしようと思ったのは覚えていて、
配信に関するなんの知識もないまま、勢いだけで配信をするようになった。
趣味でやってた占いを配信でやったら何故かそれが口コミで広がって、気づいた時にはたくさんの人と関わるようになった。
楽しかった。
自分のやってることで誰かが救われるのなら、やってて良かった。そう思えた。
ありがたいことに来る人も、聞いてくれる人も増えた。
けど、それと同時にかまって欲しいだけの人も増えていった。
ルールを守ってくれない人。
TwitterのDMで延々と相談を持ってくる人。
枠の中で攻撃的なコメントをする人。
楽しいのと同時に疲弊もし始めて、別アカウントで気分転換しようと思った。
そうやって作ったのが今のこのアカウントだった。
今。
新しい関わりはどんどん増えた。
自分の中身が枯渇していく感覚は、それでも消え失せないまま。
spoonの中にいて最近思うこと。
気ままに書いていこうかな。
そんな気分で始めた、そんなnoteの最初の記事。