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こんなシステムができれば 世の中がもっと便利になる!


自分はスーパーのシステム管理部門に勤めています。
業務上や日常の生活の中で「こういう事ができれば便利になる」というシステム制作案を考えてみました。

「お客様の立場」という部分は自身も毎週末には店舗で買い物する消費者として実現されればうれしい内容を考えてみました。
一番下に仕事に関係ない趣味で実現したい項目も入れてみました。 

1,お客様の立場でスーパーで買い物する際に実現すれば便利と思うシステム

① 電子棚札を活用した自動配達システム

徐々に広がっていますが店内の商品に電子棚札を設置し、顧客はスマートウォッチやスマートリングなどのデバイスを使用してそれらを読み取ります。

必要な商品を棚から読み取るだけで、デバイスに自動的にアイテムが追加されます。支払いはデジタル決済で行い、選んだ商品は自動的に顧客の登録住所に配達される仕組みです。これにより、レジでの待ち時間や商品詰め込んで自身で運ぶ作業がなくなり買い物がスムーズに行えます。

商品は自動的に配達されるため、持ち帰りの手間が軽減され、顧客は買い物後のストレスを減少させることができます。

② 各社で統一されたデータプラットフォーム

複数のスーパーが同じシステムを採用することで、顧客は異なる店舗間で簡単に買い物体験を共有できます。統一されたデータプラットフォームにより、顧客は自分の好みや履歴を異なる店舗でも活用でき、購買の一貫性が向上します。

③ 環境への配慮と無駄の削減

自動配達システムにより、顧客は効率的に配達を受けることができ、車を使わずに買い物できるため、環境に対する負荷が減少します。また、電子棚札を通じて在庫管理が正確に行われ、商品の廃棄や無駄が削減されます。

・電子棚札とは消費者に価格など商品情報を見せる表示物で基幹システムやPOSと連動した価格情報の一括変更や在庫情報の表示ができるもの。
スマートリングとは指輪型のウェアラブルデバイスのことで、見た目はアクセサリーの指輪とほとんど変わりません。
個人的に将来的にはスマホ・ゴーグル型よりスマートリングの方が標準になると考えています。

これらのアイデアを実現するには、業界全体の協力と技術の進歩が必要ですが、これにより消費者の買い物体験が向上し、効率性が高まり、環境への負荷軽減も期待されます。

2,棚割り管理システムの有効活用できるシステム

① スマートフォンやHHTを活用した棚割りデータの管理

スーパーの単品発注・在庫管理、お客様のレジ通過管理には、スマートフォンやHHTの活用がすでに始まっています。これらのデバイスを棚割り(陳列パターン)管理に使用することで、リアルタイムでデータを収集し、最適な棚割り戦略を実現することが可能です。

棚割り写真をこれらのデバイスで読み込むことで、
・棚割り内の売れ筋商品
・欠品発生商品の情報も可視化され迅速な自動補充など
システムのアクションにつなげたい。
これにより、棚割り効率性向上とお客様満足度の向上が期待されます。

HHTとは「Hand Held Terminal」の頭文字をとった言葉で、日本語では「ハンディターミナル」と呼ばれる。 小売り業界や物流業界において店舗や倉庫で入出荷管理やピッキング作業に使用されるバーコードを読み取る機械端末のこと。

② データ分析とシステムから品種拡縮提案による棚割り最適化

スマートフォンやHHTを使用して棚割りごとに収集したデータを活用し、データ分析と品種提案を組み合わせて棚割りを最適化します。
先週・先月の棚割りごとの売上げ額や効率、在庫情報を照らし合わせて、棚割りごとのデータを把握し効果的な品種拡縮提案を行います。

商品別には売れ筋商品の拡大提案を行うことで、店舗の売り上げ向上が期待されます。
従来も商品部・店舗でデータ分析をしようとしていますが人の作業では満足のいくレベルになっていません。

データの可視化と分析により、売り上げと在庫のバランスを保ちつつ、お客様の需要に合わせた最適な棚割りをシステム提案で実現できれば大幅な効率向上になります。

データイメージ

3,永遠のテーマ 店舗へ商品の自動発注・自動陳列

① 商品別適正補充数を自動発注する

現在の発注プロセスを進化させ、過去の実績だけでなく予測を活用して、商品別の適正な補充数を自動的に発注する仕組みを導入したい。
スーパー各社は実証実験中ですが完全なものはまだないようです。

予測モデルや需要予測アルゴリズムを活用し、顧客の購買履歴や季節変動、特別なイベントなどの要因を考慮して、将来の需要を予測し各商品ごとの適切な補充数を算出し、自動的に発注を行うシステム構築を成し遂げたい。

実現すれば売場での品切れを防ぎ、効率的な在庫管理とお客様満足度の向上につながります。

② 店舗で自動陳列まで実現

ここまでできるのは夢です。
現在は弊社では全店・全商品ではないですがHHTと電子棚札を連動させ、下記のような作業改善に取り組んでいます。
・ 店舗へ商品の入荷は棚割り単位で箱に。
・ 店舗で商品のJANコードをHHTでスキャンする事で対象商品の電子棚札が点滅して対象商品の場所を知らせます。

ここから更に進化させ、自動陳列ロボットが指示を受け、商品を適切な位置に配置する仕組みを導入したい。ロボットは棚割りデータを基に、最適な配置を決定し、商品の陳列を自動化します。

実現には次のような条件が必要です
・ 同じ商品でも店舗ごとに違う陳列位置を棚割りシステムで管理する必要。
・ 商品により複数箇所陳列されている陳列位置を管理する必要。
・ ロボットが陳列できる陳列什器仕様へ変更。
これにより、作業効率が向上し、人的ミスのリスクも減少します。

棚割りシステムとは、商品を陳列棚のどこに、どの位、陳列するかを計画できるシステムの事。 棚割の目的は、消費者にとって買いやすい買場を作るか、また売り手にとっては限られた店頭というスペースの中で無駄を少なくし、消費者が求める商材を一人でも多くの消費者に手に取ってもらい、購入につなげること。

日本総合システムより
自動陳列ロボット

4,各家庭の在庫から自動発注できるシステム

自分はネットストアと実店舗は今後も両立していくと考えています。
日用品や食品の定番不可欠商品について、各家庭の在庫を把握し自動発注できるシステムも実現できればよいと考えます。
すでに冷蔵庫内の在庫を確認できる製品も発売されています。
考えられるメリットは下記3点です。

① 在庫管理の簡便化

各家庭の在庫数をリアルタイムで追跡し、手動の在庫チェックを不要にすることで、日常生活の便益と時間節約を実現します。

② 自動補充と無駄の削減

家庭の必需品の在庫が不足すると自動発注し、不必要な在庫や商品切れを防ぎ、予測に基づいた効率的な在庫管理を促進します。

③ 消費者全体的な体験

家庭の買い物ストレスを軽減し、快適な生活を提供することで、ユーザー満足度を高めます。

日立 カメラ付き冷蔵庫 R-HXCC54S

5,趣味のマジック道具を整理したい

最後に趣味の世界です。
私の趣味は子供のころからマジックで、関西では有名だったテレビ番組、西川きよしさん司会の「素人名人会」で名人賞をいただいたり。

今では貴重な名人賞のメダル

現在困っているのは、数えきれないほどのマジック道具のやり方をとてもすべて覚えきれない事です。
トランプを使うマジック道具だけでも200以上、それ以外ステージ用と目の前で見せるテーブルマジック合わせると500以上はあると思います。
どんどん新しいトリックも増えるため演技する機会の少ないものは手順を忘れてしまいます。

トランプマジックの一部 それぞれやり方が異なります

【実現したい事のイメージ】

  • 道具の1つをスマホで画像認識

  • その道具でできる現象・トリック・手順・セリフ が表示される

  • 現象は動画で見れれば理想的です

まずアナログである説明書を整理しないと始まらず、大変な作業になりますが、せっかくTeachable MachineやCodePen、LINE Botなどでシステム的には可能な事がわかりましたので徐々に試してみたいと思います。

まとめ

以上、今回はスーパー従業員の立場と、お客様両面と、個人の趣味から「自分で作ってみたい」と思えるシステムのアイデアを考えてみました。
具体的に考えると色々なシステムの連携やデバイスの検証が必要で、簡単に実現できるものではありませんが実現したいすぐ未来の姿が見えてきました。
ありがとうございました。


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