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御殿場野球野球部が目指す「教えない人材育成」についての学び

おはようございます。

御殿場高校野球部監督です。


先日

第17回スポハグカフェ

『教えない』のに子どもが上手くなるの?

「教えない人材育成」とは?

~欧州を知り尽くした2人が語る

に参加しました。


今回の概要は、

UEFAチャンピオンズリーグに旋風を巻き起こしたビジャレアルで育成コーチ、

女子監督等を歴任してきた佐伯夕利子さんと、

ドイツでサッカーを学び、

仏グルノーブル社長を務めた日本サッカー界きっての国際派である祖母井秀隆氏が、

「どうすれば日本サッカーは進化できるのか」

を語り合うというものでした。


御殿場高校野球部の運営にとって必要な話を

沢山聴くことができました。

すべて書ききれませんが、

2つだけ紹介させていただきます。


1つ目は

『教えるの定義』

です。


『教える』

の定義は

人によってまちまちであり

教えるの類義語を日本の辞書でひくと

訓練する

指示する

教育する

調教する

なとが出てくる。

日本では調教するというイメージが強いのではないか。

教えるの主語は

指導者である。

しかし

教えることよりも大切なのが学ぶこと。

学ぶの主語は選手である。

教えない指導とは

学ぶ指導であり、

選手に対して

何も言わない、

何も与えない、

何も指し示さない、

ということではない。


2つ目は

『選手は感情を持つ生き物である』

ということです。


日本社会は

感情を軽視している。

相手が何を感じているか

そこを軽視している。

選手が感情を持つ生き物であるという認識を持たない限り

本当に豊かなスポーツは育まれない。

ありのままが認められているヨーロッパに対して

人工的、

人為的な日本。

日本ではよく

『育てる』という言葉が使われる。

「俺が教えてやる」

「俺が育ててやった」

しかし

育てるには大人の奢りがある

人の成長は

やはり『育つ』ということ。

指導者の仕事は

『対人』支援であり、

学習の機会を与える存在に過ぎない。

スポーツにおいて、

枠にはめるということは

真のパフォーマンスの発揮を阻害する。

一流のヨーロッパ選手に、

蹴り方がきれいではない選手はいっぱいいる。

一方

日本では、

きれいにピアノが弾けるけれど

何かが足りない…

という子どもが沢山いる。

それは何か?

クリエイティビティ(創造性)

である。

額面通りに弾くときに

脳で働く部分と、

怒りや喜びなどの感情を持って弾くときに

脳で働く部分は全く異なる。

人は必ず

感情に基づいて行動する。

その感情を殺してしまわないことが

クリエイティビティのあるパフォーマンスの発揮につながっていく。


どちらの内容も

御殿場高校野球部で大切にしていきたいと思わせられるものでした。

スタッフが学習の環境を与え、

選手が学び、

選手が育つ。

そして

楽しみや喜びの感情を味わいながら

最大限のパフォーマンスを発揮する。

そんな環境の実現を

目指していきたいと思います。

今後とも

チームで学びを続けていきます。


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