【王子様はハロウィンを知らない】
【登場人物】
A:王子
B:執事
B「王子~!ティータイムのご用意が出来ました。」
A「お?早かったな。ご苦労さま。」
B「本日は少し手をこってみました。王子のお口に合うか分かりませんが、今回も感想をお聞かせくだされば嬉しいです」
A「それは楽しみだな!そうだ!友だちも呼んでもいいか?みんなでワイワイしながら食べたいんだ。感想も多い方がお前的にはいいだろ??」
B「王子がそう仰るならお呼び致しましょう。」
A「ありがとう!さぁ!準備しよう!また楽しくなりそうだな!」
B「ところで何名ほどお呼びするんですか?」
A「いつもの友だちをと思ってる。」
B「かしこまりました。では私はいつものティーセットをお持ちしてまいります。お友達がおみえになったらまた及び致します。」
A「わかった。いつもありがとな。」
B「いえいえ。それでは失礼します」
A「あの執事のお菓子はいつ食べても美味しいんだよな。友だちもみんな美味しいって食べてくれるかは、おれも鼻が高い」
B「王子、皆さんお見えになられましたよ」
A「はぁい!今行く!」
B「こちらへどうぞ」
A「皆!いらっしゃ……おおお!お化けがいる!?!」
B「王子、落ち着いてください。お友達様たちです。ほら、このとおりです」
A「あれ?皆だったのか。今日はなんと。。。独特なお召し物を着てるんだな」
B「王子?」
A「どうしたんだ?執事」
B「失礼ながら、王子は仮装というものを知らないのですか?」
A「カソウ?それはなんだ?」
B「その調子ですと、本日がハロウィンってことも知らなさそうですね。」
A「ハロウィン?本日が?ハロウィンってなんだ?それに、ハロウィン?にそのカソウというものをするのか?」
B「左様でございます。ハロウィンにお化けたちの仮装をしてお菓子をくださいって家を回っていく風習がある地域もあるのです」
A「なるほど。ん?その方たちは、その日しかお菓子が貰えないのか!?それは可哀想だな」
B「その日以外にも食べてますけど、そういうイベントですね。Trick or Treat お菓子をくれないとイタズラするぞ と言いながら 子供たちがお菓子をもらいに行くんですよ。」
A「それは楽しそうだな!おれも、その、カソウというものをしてみたい!今すぐ準備しろ!」
B「既に何着か準備してます。」
A「さすが執事!でかした!では俺は着替えてくるから、皆、待っていてくれぬか、そのあいだ、先に食べてていいから!では!また後で!」
B「さぁ!皆様には私(わたくし)が作った、かぼちゃスープとかぼちゃのクッキーを召し上がってください!皆様!trick or treat!」