題名「大人の夏の過ごし方」
登場人物
神谷 霧弥(かみたに きりや)
瀬山 優羽(せやま ゆう)
霧弥「おつ~まった?」
優羽「霧弥先輩お疲れ様です!全然待ってないです!」
霧弥「ごめんな。急の会議がはいっちまって...」
優羽「そうだったんですね。先輩忙しいのにお祭りなんかに誘ってすいません...」
霧弥「いいんだよ。いい息抜きになると思ったし逆に誘ってくれてありがとな」
優羽「いいえ!たまには先輩と二人で出かけたかったんです!」
霧弥「二人で出かけたかったところが夏祭りか?」
優羽「ちょうど夏祭りがあるって聞いたので、夏の思い出にと思って...だめでした?」
霧弥「だめではないが意外だなって思って。」
優羽「意外って...俺なんだと思われてるんですか?」
霧弥「ん~。人が苦手で、休日は家に引きこもってるって感じかな?」
優羽「うわ...俺、先輩にそう思われてたんすね...なんか傷つくな...」
霧弥「あくまでもイメージだから本気にすんな」
優羽「先輩から見た俺って陰キャなんすね。」
霧弥「そうはいってないだろ?ったく...」
優羽「すいません...」
霧弥「せっかくの息抜きなんだから楽しもうぜ」
優羽「そ、そうですね!屋台回りましょ!」
霧弥「暑いから俺はかき氷を食おうかな」
優羽「じゃぁ俺も!先輩は何味にしますか?」
霧弥「んー。どれも同じだって。ほら、どれも味は同じで色を見て脳が錯覚してその味に感じるって聞いたことない?」
優羽「聞いたことあるようなぁ無いような...?」
霧弥「まあ俺は色的にブルーハワイにしようかな。」
優羽「えぇー俺もブルーハワイにしようと思ったのに...
霧弥「同じの頼めばいいやん」
優羽「えー。じゃぁ俺違うの頼むので食べあいっこしません?」
霧弥「いい大人が食べあいっこって、おかしくないか?」
優羽「だめですか...」
霧弥「ったくわかったよ。しゃーないな」
優羽「やった!さすが先輩優しいですね!」
霧弥「褒めても何も出ないからな」
優羽「何も求めてませんって。素で褒めてるだけです。」
霧弥「そうだったらいいけど」
優羽「ほら、かき氷が溶けちゃいますよ!」
霧弥「ほら、口開けろ」
優羽「え?あ!あーん!んーおいしい!こっちもいります?」
霧弥「いや、いい。ブルーハワイしか食べれないし」
優羽「え?そうなんすか?残念。あーんってしあいっこしたかったのに...」
霧弥「人が多いところでできるわけがないだろ?」
優羽「じゃあ人気の無いところに行きましょう」
霧弥「そうだな。ある程度食いもん買って俺んちに行こ」
優羽「先輩の家に行くんすか?」
霧弥「そう。俺の家こっから近いし結構眺めもいいんだ。花火もきれいに見れるとおもうぞ」
優羽「それはいいですね!早速いろいろ買っちゃいましょう!」
霧弥「ついでに近くのコンビニによってお酒も買おうかな」
優羽「いいですね!お酒に合う食べ物をあさりましょう!」
霧弥「そうと決まれば買いにいくぞ~」
優羽「はあい!」
(間)
優羽「沢山買ったっすね!」
霧弥「いい酒のつまみも何個か買ったし、かえるぞ」
優羽「はあい!先輩の家に行くの初めてだから楽しみ!」
霧弥「ついたぞ!ここだ」
優羽「わぁ~先輩の部屋広いっすね!」
霧弥「あ、花火始まったぞ」
優羽「あ、ほんとだ!ここからだとめっちゃきれいにみえますね!」
霧弥「お前に喜んでもらえて良かった。」
優羽「めっちゃ感謝です!」
霧弥「まぁ俺が二人っきりになりたかったから連れてきたんだけどな(小声)
優羽「花火見ながらお酒飲みましょ!」
霧弥「そうだな。お前は何飲む?」
優羽「じゃあビールで!」
霧弥「ずっとこのままの関係なのかな...」