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無菌室から「世界」へツアー!

 白血病ライフがはじまって1年間1カ月が過ぎました。
 
 ひと月前から再入院をしています。
 バージョンアップした抗がん剤で再チャレンジです。
 
 なつかしの無菌室ライフのはじまり。
 なにしろここには基本的になにもない。
 レクもなければ集いの場もない。つまり孤立はしていないけど「孤独」なんですね。つまり、何もしていないと超ヒマ。
  
では、私は孤独か?というと、実はそうでもありません。
孤独感をやわらげてくれているアイテムがいろいろと揃っています。NetflixやAmazonPrimeだけではありません。

このシーン、大好きです。

 それはズバリ、LINE通話。
 みなさんも使いたおしていると思います。
  40年前は電話が主流でした。それも固定電話が昭和の定番でした。
 30年前に携帯電話の普及がはじまり、どこでも話せることに。そしてショートメールなんて文字情報も送れて、ね。その前はポケベルでした。
 
 それがいまでは「話す」のは当たり前。文字も画像も動画も送れる。
 
 その筆頭がLINE。これだと動画で会話ができる。かつてだったら「テレビ電話」というものでしたね。
 それがなんと無料でできるというのがうれしい。
 いくらしゃべっても料金を気にせずに使いたおせる。
 だから定期的な妻さんとの会話も顔が見えるのでひと安心。慣れると普段会って話している感覚になりますね。
 つなぎっぱなしの時もたびたび・・・
 
 
 私には二人の男の子がおりまして、東京に長男君が、ドイツのベルリンに次男くんがいます。彼はデザインの仕事をしていて、いまはベルリンのギャラリーのデザイナーとしてがんばっているようです。
 もう5年になりますかね・・・
 
 私が急性骨髄性白血病になってから、次男くんがわりと頻繁にLINEをくれるようになりました。はじめは文字情報と添付の写真が多かったです。
 

ベルリンから自転車で1時間ほどの湖畔から。

 いつしかリアルで会話をするように。さすがにはじめは音声だけでしたけど、やがて気がつくと1時間も動画でやりとりをするようになりました。
 先方も顔を見せて話すのが照れるらしく画面はオフが多かった。
 ある時、当方もベルリンの景色も少し見たいのでリクエスト。
「顔は映さなくていいから、建物を見せてよ」
「うん、わかった」
スマホの画面に広がったのはベルリンの鮮やかな街の景色でした 
 

「ドイツの人は外側の建物は大切にして、家の中をリニューアルして暮らしているよ」

いやあ、うれしかったですね。
そうか、こういう使い方ができるんだと・・・
 
そして3週間前から始めたのはZoomでの会話です。
LINEだと録画時間に制約があるし、なにより画面がちいちゃい。
どうしたもんかな、と思っていたら、閃きましたね。
 
 LINEにZoomのURLを貼り付けて、向こうから入室してもらえればいいわけですよね。
これだとパソコンに向かって会話できるし、ばっちり・・・(^^;)。

 Zoomの画面。これだと画面が大きくて会話も無限にレコーディングできます。

 それから会話はもっぱらZoomです。
 もちろんレコーディングは毎度のこと。AⅠコンパニオン機能を使えば、約1時間話した内容を要約もしてくれます。
 要約機能はちょっと怪しいのですが、それはそれとして使っています。
 
 無菌室だけど、次男とオンラインで話している時はドイツ旅行気分です!(^^)! こういう使いこなし方、アリだと思います。

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