#毎週ショートショートnote「逢いたい菜」

猫がお茶を持っている
お疲れ様〜のスタンプ

6ヶ月になるよな〜

俺が撮る、風景写真に
いいね！をくれたのが始まり。

「ヒロさんの写真って、何か
清々しい〜」

と彼女は言う。

というか書く。

カフェ巡りと、ぶちネコが好きな彼女の写真

おしゃれなデザート

そしてぶちネコ達。

たまに来るDМ
だいぶ慣れてきた。

彼女がどこに住んでいるか？

知らない。

もちろん歳も

たぶん、記事には子どもの話題はないから
未婚かも。

想像
無限大

週に一度アップする自分の写真に
真っ先にリアクションが来る。

コメントくれる彼女に

心惹かれているよな。

昔、昔
あるところに、のお爺さんくらいの歳だぞ

俺。

仲間に勧められ
写真を載せた。

彼女には？

爺さん、なのは
バレていない。

もしかしたら、年上好きなんか？
と

想像しては

ふんわりする。

「何だ、
ニヤニヤして」と

カメラ仲間が。

「女でも、出来たん？」

「真面目にか？　良かったな〜」と

嬉しそうに言われた。

笑顔が笑顔に繋がる？

小松菜みたいな雲が、冬の空に浮いていた。