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医師国家試験の前に第一回TECOM模試(1テコと呼ぶらしい)

 本記事の内容は至極単純。2024年6月頃から受験可能な第一回TECOM模試について。


TECOM模試を選んだワケ

 日本で医師免許を得るための医師国家試験は年に一度しかない。一度ミスすると人生設計が一年間ズレるわけだ。それをケアするためにあるのがこの模擬試験である。主要な模試はTECOM模試、メック模試、メディックメディア模試の3種類(たぶん)であり、それぞれに難易度や問題の傾向があるとされている。が、最も重要なのは受験人数である。これについては後述する。そして、人数に関しては上記の3種の模試はどれも十分多いと言えるので大差ない。好きなものを選んでいいだろう。私がその中からTECOM模試を選んだ理由は「受験料の大幅割引が利用可能だったから」である。

 医学生なら誰しも経験することなのだが、医師国家試験対策の会社たちは自社の模試こそ受験人数を増やしたいと考え、ときにセールで自社教材の購入を煽動してくる(より強力な割引特典を得るために各社の手先となった学生たちが、学年内の連絡網にセール情報を爆撃するのである)。というわけで、受験を考える人はセール情報に敏感になるか、各社の手先となろう。

模試を受ける意味とは

 年に一度の試験に通るために模試を受けることの意義は主に以下の三つであると考える。ひとつずつ説明しよう。
・自分の立ち位置を知る
・短期的な目標を用意する
・「自分だけが知らない」を避ける

・自分の立ち位置を知る

 言葉の通りである。大学受験の模試と同じく、合格可能性の判定が出るのだ。いままでの自分の勉強は適切であったか、もう少し頑張らなければいけないのか、自分の尻に火がついているのかといったことを認識するのだ。これによって改めるところは改められるだろうし、強迫観念からオーバーペースでつぶれてしまうことを避けられる(メンタルが重要とされる本試験では意外に大事らしい)。もちろんこれは受験期に近づくほどリアルな結果となっていく。この点では今回の1テコはあまり参考にならないだろう。少々時期が早すぎる。

・短期的な目標を用意する

 国試に向けていつから準備するかはひとそれぞれである。私の場合は5年の1月くらいからやる気を出したのだが、5~6月はかなり中だるみの時期であった。そんな私だったが、模試を7月頭に受けるということで少しはやる気が回復して勉強ペースが改善された。やはり遠い目標よりも近くの目標である。人間性にも大きく依存するだろうが、同じような人は多いだろう。自分を律する自信が無いならば模試は良い刺激になるはずである。模試の前にここだけは復習しよう、あるいは模試でココが出来なかったからあの分野を復習しよう、というわけだ。今回の模試の一番の効能はこれだ。

・「自分だけが知らない」を避ける

 国試の一部は相対評価である。そして90%は合格する。これは「皆ができる問題に正答する能力」が重要というわけだ。そして「皆ができる問題」とは基本的な知識に加えて「直近の過去問」であるのは想像に難くないだろう。そりゃそうだ。一度解いた問題は正答率が上がって当然である。そして、同様に多くの学生が経験する「”準”過去問」と言えるのが模試問題なのである。仮に模試を受験しなければ、受験者たちは容易に解ける問題を自分だけは落としてしまうということになるのだ。受験者数や演習タイミングを考えると後半の模試になるほどこの観点から重要度を増していく。

 まず、大学受験模試との違いは単純。大学受験模試では「受験校の選定」という目的があったが、医学生にはそんな選択肢は無い。受けるのは全員「医師国家試験」一択である。

私の模試結果

 私の成績は全国偏差値53.9、A判定と悪くないものであった。よってこれまでの勉強は大きく間違っているものではないし、改める必要も無さそうである。実際に解いてみて、内分泌と産婦人科に関して要復習であると感じたのが収穫だ。

 詳細な成績は以下の通り。モノ好きば方はどうぞ。学内偏差値については振るわないが、学内で戦争するわけではないし、特に気にする必要はないと信じている。そうであってほしい。

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