劇団CLOUD9 「まだここは」公開リハ観劇
こんばんはー!
劇団CLOUD9
「まだここは」公開リハを観てきました!
ざっくり思ったことを書いたので、忘備録に久々にnote更新です。
相変わらず好きなこと言ってますし、本公演は明日からなので、ネタバレいやー!という人は見ない方がいいです。
言うほどネタバレ入ってないと思いますが一応。あと、役名ほとんどカタカナ表記ですすいません。
演出とか気になったことも割とバンバン書いてるので、不快に思われたらすいません。
私が純粋に気になっただけです。
主催の小沢さんがずっとこの作品に関して、「空気感」を大切にしていると言っていた通り、
観たらなるほど、確かに大切にされてるなと感じました。
これは言語で伝えるのが難しいので、観たらふわっとわかると思います。
私自身、演劇学校(研究科)で、このような“日常を生活する人々”の作品を演じましたが、本当に難しいんですよね。
リアリティ、リアリズム演劇に関しての知識がとっっっっってもあるわけじゃないんですけど、
何が難しいってリアルと芝居の中間をとらないといけないのが個人的にとっっても難しかった印象。お芝居するにあたって、相手を変えるために、自分がどうするかをしっかり考えてわかって演じないと、そしてそれをしっかり台本から読み取ってないと、ただやっててなんとなくとか、自分がやってて楽しいだけになってしまって。それっていいことじゃないですからね。
個人的に会場がこれくらいの規模の方が、見やすくて好きです。この手のお芝居。
以下、雑記
「変わっていくものもあるけど、変わらないものもある」という言葉が印象に残ってるのだけど、この話は「変わらない」日常を描いているのだと思った。こう言うと語弊がありそうなので、説明を加えると、「まだここでは目に見える変化のない」人たちのお話し、だと私は思いました。
作品を俯瞰してみると、変わるきっかけは沢山散りばめられていて、前向きに見ればこの人たちは変わっていくかもしれない。だけど、実際はどうかなんてわからない。そう簡単に変われたら人間楽ですからね。
変わるスピードも、きっかけも、変わらないことを選択するのも、その人自身の問題なので。
だからこそ、「まだここは」なんだろうな。
ユキが変わろうとするきっかけがまだまだ深掘りできそうではあったなと思います。浮気されるのを許せて、時間とか約束を守れない人が、どう変わりたいのか、どうして行きたいのか少し不透明感が強かったなの気持ち。
「まだここは」っていう、このセリフが1番似合う、というか真っ向から食らいついてるのは土橋さんだなと。
なんでかな、と思ったら、もう冒頭で吹っ切れてるように感じるからですね。彼はもう変わった後というか、他の人たちよりもう1段階上のステップに行った感じがします。雲と会話してる人は違いますね。
変化するのは常に何かを抱いてる個人であって、別に環境は変わらない。全て、自分が変えようとしないと変わらないんですよね。
決まったルールが欲しい時もあれば、そんなルールはゴミカス好きにやらせろうるせえ!!!!って思う時もある。自分がその置かれた環境に適応できるかどうか、しかない。だけど、変化するのはすごく大変だし労力いりますもんね。そして我々が生きてる日常ってすごく忙しなくて、すぐに孤独になる。
何かの枠組みにちゃんと収まってない人間って、弾かれてしまう。難しいですねえ。
・過去の自分と対話したことで見えることがあるのだろうか。
わざわざ、女性キャストだけ現在と過去の自分がいるのは、ミズキさんの教え子がユキで、ラムネのおまじないを知っているからかなとぼんやり思ったけど、本当にそれだけなのか…??とまだまだ考える余地はありそう。
過去の自分と対話するって、「今、捻じ曲げてしまって苦しくなったものを、過去の自分を思い出して捻じ曲げなくていいと肯定する」か、「過去、めちゃくちゃ苦しんでた自分を肯定するために、今の自分と比較する」っていう意味があるように感じていて、これ前者はユキで後者がミズキさんかと帰りの電車で考えてたら降り過ごしかけました。
・最初、土橋さんが誰かと喋ってるの、これは後々回収されると思ってたので当たってにっこりです。
・演劇はリアリズム的なのに、しばし演出がそれを乱すのは仕様だとわかるがどうしても気になる。
(カメラのシャッターの動作。一眼レフで写真撮る時にそんな切り方しないけどって思ってしまう。音響さんへの合図とかの動作のためにしているとわかっているけど気になってしまう、携帯の音が最初1回入らないのはどうしてなのかとか)
・転換の人間ッッッッッッッッ気になるッ
黒い格好してくれてるけど、なんかめっちゃ気になる。転換するだけの時と、若干芝居チックなことする時とあって気になってしま…う…。
時に序盤のあの、時間経過を飲み物が変わることで表してるのはすごいわかるんですけど、上下で行ったり来たりする人、気になってしまった……。
でも、電車の人間に置いていかれるクラミツくんはわかりやすかった。
・最後の劇中劇のシーン、相手役のセリフが音響なの個人的にもったいないと思った。ここまで対人で物語を築いてきたからこそ、クラミツくんに影響を与えられるのは人間の芝居だと思う。
いや、クラミツくんを変えたくてこの芝居をしてるわけじゃないから、何を感じるかは彼次第だし!という思いもあるけど。距離感の問題かな。それこそ上から見たらいい感じに見えるのかもしれない(?)
最後、土橋さんにスポット当てて舞台を2人にした方がいいのもめっちゃわかる。だけど、違和感があって、あそこは生音の声でもいい気がしたな。
雲と喋ってるから、上からなのかも〜?と思ったけど、気になってしまった。
・この世の中に名前がつけば楽になるっていう現象沢山あるよなって思った。
名前をつけることは、カテゴリー分けをするということで。それをするとどうなるかというと、純粋に生きやすくなる。その枠組みが必要なときはその枠内は穏やかだし、もちろんその枠組が嫌になるときだってある。
人が変わるきっかけって何かわからないもんな。
・脚本上仕方がない、そういうお話しなんですけど、駅や公園で知らない人と話す時の距離感の詰め方ってすごく難しいよなって。普通喋りかけないですからね。話すきっかけをどう持っていくか。気まずい空気感の作り方はすごく良かった。
知らない人に自分の心情を打ち明ける時、その前後では会話のペースが変わってるだろうなとか。自分自身との対話が続くときに、同じテンポで喋ってるけどだんだん盛り上がっていくと会話のテンポがもっと早くなるんじゃないかとか。
きっと本公演ではもっとグググッと良くなりそうな気がします。
登場人物の繋がりがあるんですけど、シンプルなので頭が混乱することはない。
わかりやすいのでありがたい!
以上です。好き放題書いてごめんなさい。
また思い返してこうじゃん!とか色々思ったことは、ぼちぼちツイッターに書くかもしれません。
作品の雰囲気とても伝わってきました。
見た後、自分ってどうしたいんだっけって考えながら、電車に揺られる。悪い方向ではなく、これからを考えて。
本公演は明日から!
インディペンデントシアター1stにて。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?