ハウツー本をいくら読んでも賢くならない理由
1.女性に慣れてないので口説き方を知らないです。コンサルして上手い方法を教えてください。
先生をやっていた時に保護者によく言われた言葉があります
「うちの子、勉強のやり方が分かってないと思うんですよねぇ」
正直こういう保護者の相手をするのは非常に疲れます。
だって、やり方云々の前に、お子さん全然勉強してないんですから。
世の中には勉強法とか、起業法とか、ハウツー本が山のようにあります
でも本当に勉強法の本とか、起業法の本を読んでできるようになるなら、そういう本って一冊でよくないですか?
何百冊何千冊って存在しているってことは、読んでもすごくならなかった人たちがそれだけたくさんいるってことの裏返しですよね。
皆さんは会ったことがありますか?
一切勉強もしてこなかったし、いい点とったこともないけど、勉強法の本を読んでやり方だけはマスターしました、あとは実行に移すだけです、という人に
私は一度もありません。
2.必要なのはHow to doではなくSimpy to do
著名な経営者が口を揃えて言うには「成功者は行動力がずば抜けている」ということです。
行動力とは、失敗するかもしれないという状況であえてチャレンジするその貪欲さとスピード感を意味します。
また、かの有名なホリエモンも「やり方なんてない、単にやればいいだけ」と著作で述べています。
冒頭の例に戻りましょう
「うちの子、勉強のやり方が分かってないと思うんですよねぇ」
やり方って、やってみて初めて分かる物じゃないんですか?
ハウツー本を書いた人の多くは、自らその手法を見つけた人が大半のはずです。じゃあどうやって見つけたのか。日々あぁでもないこうでもないって言いながら試行錯誤したのではないでしょうか。
私はこれをHow to do(どうやるか)に対してSimpy to do(ただやるだけ)と呼んでいます。
そして、How to doは人に教わったり、与えられたりするものではないのです。やり方を理解するためには単にやってみるしかない。Simpy to doを積み重ねて少しずつずつ見つけてほかないのです。
やってもないのにやり方を教えてくださいというのは、上達に必要な手順を完全に間違っています。
3.Simly to do とセットで効果を発揮するフィードバック効果
ただし、忘れてはいけないことがあります。
たとえば自転車の練習をするとき、ひたすら転びまくっていても乗れるようにはなりませんよね。
転んでけがをするたび、これがよくなかったんだ、次はこうしようというサイクルを回すことが出来なければ成功できません。
私はこれをフィードバック効果と呼んでいます。
フィードバックは可能な限り、失敗の直後に与えられる必要があります
自転車の例であれば、転んでから1週間後に「重心の掛け方が〇〇だったから転んだんだよ」なんて言われても、アドバイスとして効果がないのはお判りでしょう。
ではどうすればいいか。自分が失敗する姿を近くで誰かに見てもらえば良いのです。
しかしほとんどの人はこれができません。恥ずかしいのか悔しいのか、失敗することすら避けたがります。
しかし、失敗せずにSimpy to doを積み重ねるなんてほとんど不可能です。 その失敗に対して適切なフィードバック効果を加えてやることで、人はHow to doを理解していきます。失敗とは成功するための燃料のようなものなのです。
やってみる前にやり方にこだわってはいけない理由がお分かりいただけたでしょうか。
私は、あなたにやり方を教えることはできません。
また、やってもいない人にアドバイスをすることもできません。
しかし、直近の失敗エピソードをお聞きした上で次にどうすればよいか、何を改善すればより良い結果が得られるかは、いくらでも語ることができます。
また、あなたがモチベーションを維持できないときに、成功体験や失敗体験をお話しすることで、あなたをサポートすることができます。
可能な限り、少ない失敗の回数で効果を出しましょう。
あるいは小さい成功をちょっとずつ積み上げて高いところに行きましょう、そのために私はいるのです