【轟音感想】Slaughterbox-The Ubiquity of Subjugation
はじめに
気が付いたら11月になっていて、前回のというか初回の【轟音感想】から4ヶ月も経っていた。
色々聞いてはいるものの、公私共に色々あってインプットに対してアウトプットが追いつかない状態です。
それでもブルデスやブラックメタル、グラインドコアは聞いてます。今日の感想はタイトルの通り、Slaughterbox
USはカリフォルニア州サクラメント産のブルデスバンド。1999年結成で、2008年に同郷のブラックメタルバンドKillgasmとのスプリット、2011年にEPを発売して、2015年に解散している模様。
有名メタルブログ「あさってからでもいいかな」さんで紹介されていたり、大阪門真市のレーベル「Amputated Vein」さんからリリースされていたりと、馴染み深い名前がチラホラ(僕が一方的に見知っているだけ)。
Slaughterboxというバンド
活動は先述の通り、カリフォルニア州サクラメント。NBAチームのサクラメント・キングスの本拠地。それ以外には・・・特にはないのかもしれない。
あとノイズバンド・Hellaがここサクラメント出身ですね。
1999年結成で2015年解散。
(当時の)バンドメンバーは以下の通り
Nick Liuzzi:Guitars
Hal Rotter:Guitars (track 8), Bass
Matt Thompson:Guitars, Songwriting
Pete Chavez:Drums, Vocals
EP「The Ubiquity of Subjugation」発表後に、Hal RotterとMatt Thompsonが脱退、Nick LiuzziがGt,Ba、Pete ChavezがDr,Vo担当する二人バンド体制へ。
EP「The Ubiquity of Subjugation」収録曲
収録曲
1.The Head Table 01:44
2.Judas Kiss 02:10
3.Arrogance and the Loss of Human Dignity 03:17
4.Pfiesteria Piscicida 02:47
5.Fit for Human Consumption 02:34
6.Manifest Destiny of the New World Order 02:17
7.The Ubiquity of Subjugation 02:17
8.In His Fathers Care 02:15
Total:19:21
この中で2曲目と3曲目は2008年のスプリット収録、4曲目と5曲目は2007年のデモ音源収録で、残り4曲が新曲、ということなのでしょう。
1曲平均2分強、トータルで19分と短め。
感想
全体的な感想として、メロディ多め強めのテクニカルブルデスです。
メロデスとブルデスのハイブリッドって感じ。
そしてツーバス連打がこの界隈でありがちな物凄い速さと密度。実は打ち込みですって言われても信じちゃうし、打ち込みでもめちゃくちゃかっこいいじゃん!ってなります。
ギターはテクニカルブルデスらしく、ピロピロと流麗にシュレッドを決めてきたり、ザクザクと残虐なリフを刻んだり、メロデスよりもメロディックなメロディを弾いたり、と器用に動き回ります。
ベースはそんなに見せ場はなかったかな。
ボーカルはピッグスクィール、高音シャウト、ガテラルと色々出て来ますが、
2曲目と3曲目にはガテラルといったらこの人!Matti Way がゲスト参加してます。
特に2曲目「Judas Kiss」は冒頭8秒間は暴風雨のような突進ブルデスしたと思ったら突然転調して、徐々に憂いを帯びたメロディと激烈なツーバス、神経を逆撫でする不愉快なギター、また憂いを帯びたメロディと情緒不安定な精神病患者のような双極性を持った曲。
激烈暗黒な一面とメランコリック暗黒な面を目眩く見せられて、圧倒される19分ですが、このギャップの大きさと深さについていけなくて人気がそんなに出なかったのだろうか。
よく対比されるのがテクニカルブルデスの筆頭Brain DrillやOriginだけども、差別化された音だし、このテクニカルブルデスとメロデスの架け橋的な路線で活躍して欲しかったなぁ、とリリース後12年経ってから思うわけです。
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