言い訳、沸点
変わるもの、変わらないもの。人間にとってきっとどちらもたいせつなもので、維持することが難しいものだ。
1つ。人間関係
昔の友達に未練がましく縋って新天地での人脈を広げようとしない。
だってしょうがないじゃないか、人生百年時代ともいわれるこの広く長く続く世界の、たった20年も生きていないのに、こんなに小っぽけな町の中で、こんなに素晴らしく、いとおしく、同じ空気感で過ごせる子たちに出会ってしまったのだから。
これ以上の人間なんて見つかるはずがないと思ってしまうだろう。
勘違いして何が悪い。
見誤ったとは思わない。
きっとこれから片手で数えるほどに年月が過ぎれば簡単に忘れてしまえるのだろう。
確実に過ぎる時間と重なる記憶の層に振りまわされて蝕まれていく。
それでも今は間違いなく、葬式まで呼べる仲でいたいと言える、親友がいるのだ。