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1999年2月19日(金)
【VIP:外口 デニム・丸山 静江・澤口 忍・高村 佳子・大下 界・田辺 睦美・菅原 泰造・遠山 華蓮・深山 政樹・村田 恋歌・宮内 純香・坪田 晃平】
「2ゲーム終了時点で、ちょっと負けてるよ」
「まじか。逆転するぞ」
点数を合計した澤口 忍が発した言葉に外口 デニムが少し大きな声で叫んだ。ここはアミューズメントビル『VIP』。本日19期のカードキャプター部隊とウィンドウズは98部隊はボウリング勝負を行う約束をしていた。そして午前中カード部隊は探索を行い、ウィンドウズ部隊は鍛錬を行って、それぞれ昼食を済ました後で『VIP』に集合した。各部隊6人、全員で12人になるので、4レーンを借りて勝負を開始する。あらかじめ実力については確認済みで、スコアの合計はほぼ同じなので、特にハンデ設定は無しで1ゲーム目を始めた。各レーン一喜一憂しながら1ゲームが終わり、その時点点数を計算すると、カードチームが若干リードしていた。そして2ゲーム目も盛り上がりながら進み、終わった時点での点数を澤口が確認し、カード部隊が若干負けているのが判明したのである。すると菅原 泰造と遠山 華蓮がやってきて声をかけてきた。
「デニム俺らがリードみたいやな」
「このまま逃げ切らせてもらうよー」
笑顔を浮かべてこのように言われたので、外口のやる気に火がつく。
「よーし、作戦タイムだ」
こう言ってカード部隊の全員を集め、綿密に作戦を立てる。それを見て菅原と遠山も自分のレーンに戻り、ウィンドウズ部隊のメンバーを集めて作戦を話しあう。とはいえ、普通にボウリングをするだけなので、特に作戦などはなくただ士気を上げるだけのようなものだ。
「では第3ゲームスタートします」
この外口の言葉を合図に第3ゲームがスタートする。途中経過を確認しながら抜きつ抜かれつの好勝負となったが、最終的にはウィンドウズ部隊が本日の勝者となったのである。