見出し画像

2024年7月10日(水)《GB》

《かんかん照りだけど雨粒が。仕方なく傘を刺したらちょうど日傘の役目も。一石二鳥を感じた瞬間》
【熊大第1迷宮:アーニャがんばるます部隊】
「意外と大したことない?」
「伸との相性が良いのかも」
 サラダバー戦を終えた原田 伸が漏らした言葉を聞いて、本田 隆が感想を述べた。ここは熊大第1迷宮。アーニャがんばるます部隊は本日も地下3階を訪れている。これまでなかなか解除ができなったボス部屋へつながる扉の罠を、先程大塚 大吾がついに解除できたのである。これでボス部屋へと侵入し、サラダバーと戦うことが出来るようになった。そこでまず手始めに原田がカエルの彫像を動かしてサラダバーを出現させる。そして今その戦闘が終わったのである。マニュアルの記載によると、初めてのサラダバー戦はかなり厳しい戦いを強いられるとのことである。だが、先程戦った原田はサラダバー相手にそこまでの厳しさを感じなかったのである。これは原田の素質が高いからなのか、サラダバーとの相性が良いからなのか、はたまたサラダバー戦の開始が予定より遅れてしまっているからなのかは判断が付きにくい。とりあえず別の戦士が戦ってみれば相性の項目については判断がつくのではないかとの認識である。
「回収終わりました」
 物質回収を終えた大塚が帰ってきたので、次は本田がカエルの彫像へと向かう。そしてカエルの彫像を動かすと、例によって亜獣が出現する。
「久しぶりだな。本田」
 何がどう久しぶりなのはわからないが、本田は軽くため息をついた後で、剣を構え戦闘を開始する。確かにこれまで出会った亜獣とは比較にならないほどのスピードを持っているが、今の本田に対応できないほどではない。やはり今の自分たちの実力が、サラダバー初戦として設定されている実力よりも上だというのが正しい認識なのかもしれない。
「どうやらここまでのようだな。さらばだ、本田!」
 こう叫んでサラダバーは消滅していく。本田も原田と同じく、思ったほどの苦戦をすることなく戦闘を終える。この後は、軽く喰らったダメージを大島 凛に回復してもらい、その間に大塚が物質を回収する。そしてその後は森下 蘭がサラダバー戦を行ったが、森下はサラダバーと相性が悪いらしく、勝つのに相当苦戦し、結構なダメージを喰らってしまったのである。

いいなと思ったら応援しよう!