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1999年5月26日(水)

【熊大第2迷宮:>>1さん部隊】
「それでは本日も戦士の皆様頑張ってください」
 場を盛り上げるような感じで森下 翼がこのように言葉を発して、戦士3人に対して行動を促した。ここは熊大第2迷宮。>>1さん部隊は本日も地下2階のトレーニングルームを訪れている。ここ最近はここに来て戦士が鍛錬を行うことを繰り返しており、おそらく戦士のメンバーが満足するまではそれが続くと考えられる。早速大島 清吾の指示で森下が青色のレバーを下ろし、出現した亜獣との戦闘が始まった。相変わらず大島の攻撃は亜獣にはヒットせず、亜獣からの最後の俵攻撃も確実に喰らってしまっている。ただ大島は喰らう人なので、俵の攻撃のダメージはほとんどなく、宮崎 藍からの回復も必要ない様子である。
「じゃあ次桃が行くねー」
 こう言って宮崎 桃が戦闘を行うとのことで、森下がピンク色のレバーを引き下げる。すると着物を着た亜獣が出現し、それに対して桃は自分が出来る最速で手数を出していくが、全ての攻撃が扇子で受け流され、今回も攻撃を当てることが出来ずに亜獣は消滅する。
「はー、はー、はー、疲れたー、当たんねー」
 非常に疲れて戻って来た桃であったが、ダメージを喰らったわけではないので、特に藍の回復も必要ない。
「では次は私が」
 こう言って飯島 桜が戦闘準備をし、森下が灰色のレバーを下に下げる。するとまた亜獣が出現したので飯島は亜獣の様子を観察しながら丁寧に攻撃を加えていく。しかし何の反応も起こさずに亜獣は消滅してしまった。
「わからないです」
「どうすれば良いんだろうね」
 戻って来た飯島が肩をすくめながら言葉を発し、それに細川 舞美が自分の感想を続けた。たしかにこの3種の亜獣の中で灰色のレバーで出現する亜獣が一番意味が分かりにくいのである。この後は、戦士3人が順番に亜獣戦を行い、後衛3人の退屈がピークを迎える前に迷宮を後にしたのである。

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