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1998年10月23日(金)

【魔術師鍛錬場:井口 咲江・水井 華代・左村 亜香里】
「何か出来た気がする」
「本当?良くわからなかったけど」
 目の前で起きた現象を確認し、井口 咲江が言葉を発し、それを聞いた水井 華代が答えた。ここは魔術師鍛錬場。本日もたくさんの魔術師が鍛錬を行っている。16期の魔術師である井口と水井は本日も朝から一緒に鍛錬を行っている。16期の魔術師は本日探索を行っている勇者王ガオガイガー部隊の坂野 幸美含めて現在3人が残っている。この3人は大爆発と吹雪の魔法まで習得しており、最近は一掃の呪文の習得のために鍛錬を行っていた。そして先程井口が習得できたのではないかと発言したのである。
「実際今まで鍛錬場で一掃見たことなかったからどんな現象かわからない」
 こう言いながら水井はその現象を知っている人を探し始める。最近ほとんど19期の鍛錬に付きっきりの松島 明日香は現在たまたま居ないようなので、一掃を使える先輩を探してみる。するとちょうど佐村 亜香里がベンチに座って休憩をしているのを発見したので、お願いして連れてくることにした。そして左村の目の前で井口が一掃を唱えてみる。すると左村はそれを見て笑顔を浮かべて口を開く。
「おめでとう。一掃の呪文を唱えれらるようになってるわよ」
「あ、咲江おめー」
 こう言われてので、井口はほっと胸を撫で下ろし、水井は祝福の言葉を述べる。
「じゃあ私は鍛錬に戻るわね」
 こう言って元の場所に戻る左村を見送りつつ、2人は満足げな笑顔を浮かべていた。

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