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2024年11月19日(火)《GB》

《季節の変化が急すぎる。この前半袖シャツを長袖シャツにしたのに、もうジャケット着ても寒い。秋とは》
【道:田中 雄二・新村 貴美恵・土田 賢雄・林 瑛二・栗林 志穂・坂上 美里】
「それでは地下3階無事クリアを祝してカンパーイ」
 隊長の田中 雄二の乾杯の挨拶で飲み会がスタートした。ここは居酒屋『道』。今日は平日なのもあり、店内は落ち着いた雰囲気である。ここしばらく第4迷宮地下3階を探索していたゆるーくキャンプしたい部隊であるが、本日地下3階のボスを無事倒すことができたのである。地下3階のボスは闇に落ちし君主であり、この亜獣は第2迷宮地下3階のボスである大きな剣を持った亜獣と同じく、魔術師の魔法であるティリオスを使用しないと倒すことができない。そして先週の鍛錬で魔術師の坂上 美里がティリオスを唱えることが出来るようになったので本日ボス戦を行い、倒すことができたのだ。
「いよいよ地下4階か。楽しみだね」
「でも亜獣探知なしだよ」
 次回からの探索について新村 貴美恵が言葉を漏らし、それに林 瑛二が返事を返す。第3迷宮の地下4階は罠解除士の亜獣探知が使用できない空間となっており、それがどういう理由で使用出来ないのかはいまだに解明されていない。迷宮の空間に起因しているのか、出現する亜獣に起因するのかなど多種多様の意見は出ているが、どれも証明はされていないのである。
「じゃあ瑛二くんいらないね」
「いや、どうやって地下4階までいくねん」
 亜獣探知が使用できない罠解除士はクリープを入れないコーヒーみたいな物なので、坂上 美里が地下4階での林の不要説を口にしたが、それに対して林は地下4階に移動するためには地下1階から地下3階までを移動しなければならず、その間は亜獣探知が必要なことを簡潔に説明した。
「まあ、これまでもたくさんの先輩方がクリアしてきているので、俺らに出来ないことはないよ」
「でも多少の怪我ぐらいは覚悟しとかないといけないかもね」
 現在全部で7つの迷宮があるが、亜獣探知が使えない階層は第2迷宮の地下4階と第4迷宮の地下4階だけであり、ここをクリアして第5、第6迷宮に進んだ部隊がたくさんいるのである。このことを土田 賢雄が口にし、回復役の栗林 志穂がある程度の覚悟は必要であることを返事したのであった。

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