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1999年10月22日(金)

【熊大第1迷宮:勇者王ガオガイガー部隊】
「だいぶん余裕になって来たかなー。物質回収します」
 ボスであるペケ戦を終えた木寺 菜緒美に声をかけながら岩川 慎吾が物質の回収に向かった。ここは熊大第1迷宮。勇者王ガオガイガー部隊は本日も地下7階のペケの部屋を訪れてボス戦を行っている。ペケ戦を初めて結構期間が経っているので、かなりの回数の戦闘をこなして来ている。それもあり、戦士3人とも初めの頃に比べればかなり楽にペケを倒せるようになっているのである。ただ、完全無傷で倒せるほどでは無いので、誰もまだクリアはさせてもらってないのである。
「うん、ほとんどダメージないね。回復終わり」
 戻ってきた木寺に回復を行った稲見 正一郎がダメージをほとんど喰らっていないことを口にし、簡単にダメージを回復してみせる。これを見て坂野 幸美がサムズアップをして来たので、木寺もそれに答えた。程なくして岩川の物質回収が終わり、部隊に合流する。すると下里 百合子がゆっくりと動き出し、カエルの彫像の場所へと移動した。
「下里、うぬが命以外もはや何もいらぬ」
 聞き慣れた定型分を話しながらペケが出現する。そのペケを見つめながら、今回の戦闘ではダメージを喰らわないことを目標にし、下里は戦闘を開始する。
「ウソ!、痛!」
 開始からしばらくペケの攻撃を華麗に避けていた下里であったが、地面の段差に足を取られて一瞬よろけたところにペケの攻撃を喰らってしまった。
「ちくしょう、ガッデム」
 自分でたてた目標を達成できなかった悔しさで一瞬テンションが下がったが、気持ちを持ち直してペケ戦に集中する。結果この後2発ほど攻撃を喰らってしまったが、それ以上のダメージを受けることなくペケを倒すことに成功した。この後、物質回収と回復を終えて、次は羽田 晴信がペケ戦を行う。そして羽田も同じぐらいのダメージを喰らいながらも、ある程度楽にペケを倒したのであった。

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