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2024年11月18日(月)《GB》

《今日道を歩いていたら友人に似てる人が前から歩いてきた。似てるなーって思ってたら本人でした》
【戦士鍛錬場:富田 正継・大塚 陽菜・黒瀬 舞人・米満 唯花】
「だいぶん調子が戻って来たようだな」
「正さんのしごきのおかげです」
 模擬戦の後で声をかけた富田 正継の言葉に、黒瀬 舞人が荒い呼吸をしながら返事を返した。ここは午前中の戦士鍛錬場。本日もたくさんの戦士が鍛錬を行っている。今日も黒髪アッカーマン部隊の富田と原田 祐一、大塚 陽菜は朝から3人で鍛錬を行っていた。すると途中から後輩たちが指導をお願いに来たので、まずは原田が澤口 恭平と財津 彩斗の指導を初め、その後で米満 唯花を大塚 陽菜が、そして黒瀬を富田が指導することにする。富田の指導はとにかく黒瀬に攻撃を続けさせることであり、その攻撃に対して富田は柱なので、避けたり受けたり喰らったりしている。だが、はるかに大きい実力差があるので、黒瀬は有効打を繰り出すことは出来ない。だが、富田の目からしても黒瀬の攻撃スキルは確実に上がって来ており、成長曲線としてはかなり満足のいく物である。また、直近で体調の不良が見られたが、ほぼ回復しているようなので、その点について安心したのである。この後はしばらく休憩をすることにしたので、一緒にベンチまで歩いていく。すると先に休憩に入っている大塚と米満が座って水分補給をしていた。
「どう、調子は」
 ドリンクを飲んで大きく息を吐いていた米満に富田が声をかける。すると米満は笑顔を浮かべて返事を返した。
「調子は・・・良いです。陽菜さんの指導の賜物です」
「そう言ってもらうと指導し甲斐があるな」
 指導に対する感想を聞いた大塚が嬉しそうな笑顔を浮かべて言葉を口にする。最近は良く米満の指導を行っているが、直接的に指導の感想を聞いてはいなかったので、実際に感想を聞いて非常に安心を感じる。そしてしばらくお互いの鍛錬進捗などを共有した後で、富田が思い出したように質問をしてみた。
「そういえば2人は付き合ってるんだっけ?」
 何となくそうではないかと感じてはいるが、良い機会なので聞いてみたのである。
「あ、そうですね。付き合ってます」
 非常に淡々と黒瀬が返事を返す。これを聞いた米満は少し恥ずかしそうに顔を伏せた。別に付き合っていることを隠しているわけではないが、直接的に聞かれることはあまり無く、黒瀬の口から付き合っているという言葉を聞くこともあまりないのである。そして黒瀬は富田と大塚を見つめながら質問を返してみる。
「お二方は付き合ってるとかないんですか?」
 こう聞かれて一瞬2人は動揺したが、大塚が先に口を開く。
「えー、そう見えるならそうかもー」
「見えんやろ」
 両手を頬に当て嬉しそうに返事を返したが、それを富田は冷静に否定したのであった。

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