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1999年2月27日(土)

【道:前田 法重・中島 一州・原田 公司・大塚 仁・中尾 智史・本田 仁】
「意外と疲れてるな」
「俺結構疲れてますよ」
 右腕を動かしながら前田 法重が発した言葉に本田 仁が返事を返した。ここは居酒屋『道』。本日もたくさんの客が美味しい料理とお酒を楽しみに集まって来ている。前田派閥の面々もいつものように盛り上がりながらアルコールを消費している。本日前田と中島 一州、原田 公司、大塚 仁、中尾 智史、本田は、『VIP』にお昼過ぎに集合し、ボウリングをすることにした。前田、大塚、中尾の前田チームと中島、原田、本田チームに分かれてゲームを開始する。前田チームが点数的には優勢に進める中で、全員が4ゲームを終了する。一般的にはこれぐらいで終わろうかという話になるが、そこは体力自慢の冒険者なのでこれぐらいでは満足できず、継続してプレイをする。そして8ゲームが終わった時点でも前田チームがリードしていた。この時点で中島と本田はそろそろ飽きて来ていたが、前田と原田、大塚、中尾はまだまだやる気だったので、4人で継続することにする。結局この4人は16ゲームまで行い、まだ体力は残っていたが、そろそろ体がアルコールを欲して来たので、終わることにした。ちなみに結果は前田チームの勝利である。この後は歩いて移動し、『道』で飲み始めたのである。
「それにしても前田くんボウリング上手くなったよね」
「そうですかね。前からあんなもんですよ」
 今日のボウリングの結果に関して中島が口にした言葉に、本日MVP並みの結果を叩き出した前田は軽く返事をかえす。元々ボウリングはある程度得意であり、今日の結果が特に調子が良かったわけではないのだ。
「じゃあ、今日は前田さんがMVPということで前田さんの奢りですね」
「なんでやねん」
 話の流れをうまく利用して、本日の会計を前田の奢りにしようと本田が言葉を挟んだが、それに対して前田は軽く関西弁で突っ込んだのである。

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