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2024年10月18日(金)《GB》

《地球の平和をはばむ奴。耐久年数が過ぎているコンクリート・・・。あ、日本ブレイク工業か》
【僧侶鍛錬場:楠本 静加・浦崎 真奈実・夏目 一雅・三代 貴彦・長谷 一政・山内 亜弓】

「俺は地球の平和を祈りたいね」
「本当?私どうでもいいけどな」
 祈りの鍛錬を行っている最中に漏らした夏目 一雅の言葉を聞いて浦崎 真奈実は軽く突っ込みを返した。ここは午前中の僧侶鍛錬場。本日もたくさんの僧侶が鍛錬を行っている。71期の僧侶メンバー達も時間通りにきちんと集合しており、鍛錬を始めている。本日は長官の山内 亜弓から僧侶特有の能力である祈りについて指導を受ける。僧侶の能力は大きく2つあり、1つは発現させた光球を使用して体力や状態異常を回復させたり、亜獣にダメージを与えることであり、もう1つは祈りによって不死亜獣を消滅させたり、最終的には魔術師の攻撃呪文に匹敵するレベルの奇跡を起こせることができる。現状の僧侶達5人はまだ通常の光球を発現させることしか出来ないので、今後白色、紫色の光球を発現させるために鍛錬を行う。特に白色の光球は迷宮内で回復を行うことが出来るのではこれは必須級の能力である。そして序盤で使用する祈りは、不死亜獣を消滅させる殲滅であり、探索開始までに使用できるようになっておきたい所である。
「ところで今日の夜とか飲みに行きませんか?同期の懇親もかねて」
 今日の夜の予定について三代 貴彦が声を上げる。これに対して夏目と長谷 一政は即時に了承の言葉を上げるが、浦崎は隣にいる楠本 静加に視線を向ける。
「静華ちゃんはどうする?」
 黙々と鍛錬を続けていた楠本に声をかけると、少し考えた後で返事が返ってきた。
「真奈実ちゃんが行くなら行ってもいいよ」
「なら行こうか。これから同期として一緒に冒険者しないといけないしね」
 こう話しがまとまったので浦崎は今夜の飲み会について参加の意思を伝える。そして鍛錬終了後、一旦解散し、18時に居酒屋『道』に集合したのであった。

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