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1996年9月13日(金)《BN》

【スタジオ:高宮 太輔・金雄 秀文】
「あ、しくった」
「凡ミスやな」
 球を避けきれずに喰らってしまった高宮 太輔の言葉を聞いて、金雄 秀文も思わず言葉を漏らした。ここはお昼過ぎのゲームセンター『スタジオ』。本日もゲーマーたちがたくさんやってきている。高宮と金雄は午前中は1限と2限に講義があり、午後は4限に講義があるので、『生協食堂』で昼食を食べた後で時間潰しに『スタジオ』にやってきたのである。現在2人がプライしているゲームは“セクシーパロディウス”であり、高宮が1P側、金雄が2P側である。もともと2人はグラディウス系のシューティングゲームが大好きであり、前作の“極上パロディウス”もやり込んでいた。だが使用できるキャラクターが変わってしまい、高宮はもともとビッグバイパーを使っていたので、セクシーでもそのまま使用出来たが、金雄はツインビーを使用していたため、キャラの変更を余儀なくされる。どのキャラを使うかは非常に悩んだが、最終的にはこいつを使うことにしたようである。
「とっとと復活しろ」
「OK」
 大量に出現する敵をこいつの攻撃で撃破していき、出現するパワーカプセルをビッグバイパーが集めながら装備を強化する。2人プレイではやられたとしても、相方が敵を撃破してくれるので、結構簡単に装備は回復するのだ。この後も、お互いに敵の攻撃に撃破されながらステージを進めていく。2人のルールとしてコンティニューをしてでもクリアして終わると決めているのである。
「ふう、終わった」
 最終ステージの最後の場面まで進んだので高宮が思わず言葉を漏らす。ゆっくりとタコがお尻に潰された後、ジュースを飲みながら2人はエンディングを眺めている。そしてエンディングが終わるとスペシャルステージが始まり、ここはコンティニューしないと決めている2人は、気合を入れてプレイする。だが、いつものようにすぐにやられてしまい、ゲームオーバーとなったのであった。

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