1999年11月19日(金)
【六文銭:勝部 義宏・柴山 亜祐子・糸賀 友加・角谷 紀明・手島 哲士・水井 華代】
「それでは昨日の地下7階クリアを祝して乾杯!」
「カンパーイ」
隊長の勝部 義宏の乾杯の合図で、本日の飲み会がスタートした。ここは居酒屋『六文銭』。金曜日の夜ということで、店内はたくさんの客で盛り上がっている。カイジさんごめん部隊のメンバーも、予約の19時には全員が集合し、時間通りに飲み会を開始ている。昨日の探索で地下7階の探索が終了したので、次回から地下8階の探索となる。
「次こそ勉強部隊より早くクリアしたいね」
「頼みますよ。戦士の皆様」
地下7階のクリア時期に関して柴山 亜祐子が言葉を発して、これを聞いた水井 華代が笑顔で返事を返す。16期で編成されている部隊は勉強はもうコリゴリダー部隊とカイジさんごめん部隊、勇者王ガオガイガー部隊の3部隊が現在存在する。この中で勉強部隊とカイジ部隊は全員が16期であり、勇者王部隊は戦士の1人が17期である。ボス戦クリアは戦士に依存するので、どうしても勇者王部隊は他の2部隊よりもクリアが遅くなるが、勉強部隊とカイジ部隊は全く同じ条件なので、クリア時期をいつも競っているのである。勉強部隊は11月15日に先にクリアしているので、純粋な早さでは勉強部隊が先になる。だが、冒険曜日が月曜日と金曜日なので、同週でクリアした場合は同時とみなすのが慣習となっている。
「ところで昨日の予定ってなんだったの?」
本来は昨日行われるはずの飲み会が今日に延期した理由について糸賀が水井に質問する。これまでも階をクリアした日に毎回飲み会を行っていたので、クリアが出来そうな日は予定を入れないことが通例となっているのである。それで予定が入ったということは何かあったのではないかと考えたのだ。
「いや、ごめん。ちょっと急に地元の友達が遊びに来たんだよね」
理由について簡潔に説明する。特に何かしら問題があるわけではなさそうなので糸賀は安心した。この後はいつものように盛り上がり、予約時間の2時間はあっという間に過ぎていく。そして『六文銭』を出た後、女性陣は解散し、男性陣はまだまだ飲みたりないということでタクシーで街に移動するのであった。