2024年7月15日(月)《GB》
《海の日といえば海物語。男性はマリンちゃんとデートで、女性はサムとデート。サム出て来ねえって》
【AXIS:前田 綺羅・大塚 陽菜・富田 正継】
「海の日ねえ」
「全然梅雨明けてないけどな」
本日が海の日だということに疑問を感じながら前田 綺羅が口にし、それに富田 正継が笑いながら返事を返した。ここはゲーム&喫茶『AXIS』喫茶部。祝日のお昼過ぎであり、数人の客がのんびりと食事や飲み物を楽しんでいる。前田は本日午前中は自宅でヨガや読書などの祝日ルーチンをこなし、お昼ご飯をどうするか悩んで、『AXIS』にやってきたのである。すると今日は富田が店番をしており、であるならばという感じで、3階にいるらしい大塚 陽菜も呼び出したのである。なので現在テーブルには前田と大塚が座り、富田は店員として立っている状況だ。
「なんでこんなに早んだっけ?」
「第3月曜日っていう設定だからだと思う。今年は1日が月曜日だから海の日最速の年やな」
前田と同じように今日が海の日であることに疑問を持っている大塚も言葉を漏らして、それにも富田が丁寧に返事を返した。もともと海の日が制定された時は7月20日が祝日だったのであるが、ハッピーマンデー制度仁よって、海の日は7月第3週の月曜日と設定されたのである。こうなると1日が始まる曜日によって7月15日〜7月21日のどこかということになり、今年は7月15日となっているのである。
「海の日なのに誰も海に行かないよね」
「せめて梅雨明けないとね」
せっかく海の日と名のつく祝日なのに海への動員につながってないことを前田が口にし、それに大塚がその原因について言葉を漏らした。やはり海に人を動員するには15日は少し早いと言わざるを得ない。
「ところでまーくんは仕事何時まで、終わったら何か予定あるの?」
食後の紅茶を飲み干した前田が質問する。それに対して富田は少し考えて返事を返す。
「一応予定では15時まで。特に予定はなかったから終わったらパチンコにでも行こうと思ってた」
「あ、海の日だもんね」
今日考えていた予定を富田が口にし、それに被せるような反応で大塚が突っ込みを入れたのである。
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