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2024年11月6日(水)《GB》

《次期アメリカ大統領はトランプ氏。何だかんだで4年経つんですね。トランプ、最近やってないな》
【道:澤口 恭平・黒瀬 舞人・財津 彩斗・米満 唯花】
「じゃあトランプしようか」
「ちゃんと持ってきてるんだ」
 トランプ氏の当選確実をスマホで確認した澤口 恭平が、バッグからトランプを取りだしながら発した言葉を聞いて、財津 彩人が笑いながら返事を返した。ここは居酒屋『道』。平日ではあるが、店内にはある程度の客が訪れている。本日午前中は探索を行った冒険者のひとりごと部隊の澤口と黒瀬 舞人、財津 彩人の3人は何となく夜一緒に飲もうという話になり、20時に『道』に集合して飲み始めたのである。すると21時ぐらいに飲み会を終わって店を出て行くメンバーの中に米満 唯花がおり、軽く声をかけるとこちらの飲み会に合流したのである。ちなみに元々一緒に飲んでいた友人たちとは解散する予定になっていたので、このことは特に問題ないようだ。
「ちなみに質問なんだけど、ハリスが勝つ準備はしてたの?」
 トランプ氏が勝ったからトランプを出したということはハリス氏が勝った場合も想定しているのではないかと予想した黒瀬が質問する。すると澤口はバッグから1冊のノートを取り出した。
「ハリスに関するゲームって難しいよね」
 そう言って開いたノートには何か小さい人間のような絵がたくさん記載してある。
「何これ?」
 疑問の声を財津が思わず漏らす。このノートのどこがハリス関連するというのだろうか。
「これ自作のウォーリーを探せのパクリでハリーポッターを探せってゲーム」
 こう澤口が説明したのでノートをよく見ると、確かにたくさんの人の中にはいろいろな服装をしている人がいるようである。この中にハリーポッターが隠れているのであろう。
「で、これのどこがハリスなの?」
 全員が思っていた疑問を米満が代表して質問する。するとそれに澤口が答える。
「ウォーリーを探せ見たいに絵がはっきりしてないから、これっていうのを見つけるのが難しいと思うんだよね」
 こう話した後に、いったんビールを一口喉に流し込み、そして再度話を始める。
「だから、これじゃね?これじゃね?って感じ聞かれてそれに対して、違うっす、違うっす、ハリーっす。でハリス」
「ちょっと怖い」
 澤口が考えたハリスゲームの実態を聞いてあまりの酷さに米満が思わず言葉を漏らした。ただ黒瀬と財津はこんな人間だとは知っているので、ハリスゲームについては軽く納得してジョッキのビールを一気の開けたのであった。

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