1999年12月31日(金)
【三井グリーンランド:鳥海 新一・寺川 紗矢佳・稲嶺 泰葉・大和田 廣・山木 可奈絵・大宮 弘典】
「うー、ちょっと気持ち悪い」
「ウーキー鳥海氏の弱点発見」
アトラクションから降りながら鳥海 新一が漏らした言葉が聞こえた寺川 紗矢佳が笑いながらこう口にした。ここは18時を少し過ぎた時間の『三井グリーンランド』。本日はカウントダウンイベントが予定されているので、たくさんの来園者で園内は人だかりが出来ている。20期の冒険者で一緒にカウントダウンを行うことを企画した鳥海はとりあえず同じだんごだんごだんご三兄弟部隊のメンバーといろいろなアトラクションを楽しむことにした。今乗っていたアトラクションはスーパーバイキングであり、大きな船の形をした乗り物が振り子のように前に後ろに往復運動を繰り返すのである。鳥海は高いところは大丈夫なので、平気だと思っていたが、上がったり下がったりする動きに三半規管がやられてしまったようである。ちなみに一緒に乗ったメンバーでは山木 可奈絵と大宮 弘典が高所恐怖症であり、山木は大声で叫び過ぎて喉が少し痛くなっており、大宮は動きは大丈夫だったが、高さにやられて少し具合が悪くなったようだ。
「みんな情けないわねえ」
「まだまだいろいろ乗るからねー」
具合が悪くなっているメンバーを見ながら苦笑いで寺川が言葉を漏らし、スーパーバイキングが楽し過ぎてテンションが上がっている稲嶺 泰葉が元気に発言した。この後も23時の花火タイムまで乗れるだけのアトラクションに搭乗し、鳥海と山木、大宮はへろへろになっていく。そしていよいよ花火も終わりカウントダウンまで後少しの時間となる。集合場所には20期のメンバーが30人中22人集まっており、全員でカウントダウンを迎える。そして新年を喜びあった後はまた部隊ごとの行動となり、そのまま黒髪へ帰るチームと初日の出を見に行くチームと分かれて『三井グリーンランド』を後にするのであった。