2024年6月20日(木)《GB》
《折り畳み傘は便利ですが壊れやすいですよね。まあ消耗品なのでしょうが、タイミング悪いと困る》
【南地区レストラン:原田 伸・本田 隆・森下 蘭】
「あ、傘壊れた」
「あら、残念」
傘を畳んでいる最中に原田 伸が言葉を漏らし、それに森下 蘭が返事を返した。ここは『南地区レストラン』。本日原田と本田 隆、森下の3人は午前中の時間を戦士鍛錬場で過ごし、結構気合の入った模擬戦を行っていた。そしてお昼の時間になり、『南地区レストラン』でランチを食べようという話になり、入り口までやってきたのである。本日熊本は結構な量の雨が降っており、傘が必需品である。もちろん3人とも朝から傘を持ってきてはいたが、原田の折り畳み傘の一部のパーツが折れてしまい、ぶらぶらになっているのである。
「その傘結構長く使ってるよな」
「寿命以上に働いてくれたとは思う」
かなり昔から雨の日にこの傘を差しているのを認識していた本田が質問し、それに原田はその通りであると返事をした。実際、いつどこで買ったのかも覚えていないほどの昔に購入した物であり、壊れたことに対する不満などは全く湧かないのである。この後3人はランチを注文し、食事を始める。そして完食した後は、この後どうするかの話となる。
「特に予定はないからどっか遊びに行こうかね」
「1回家に傘取りに変えいたいっす」
全員予定もないことから本田が遊びに行くことを提案し、傘が壊れている原田が1回自宅に戻りたいと口にする。これでこの後の予定が決まったので、レジで料金を払って外にでる。すると原田は壊れた傘を手に持って、じーっと2人を見つめている。まだ結構な量の雨が降っているので、傘に入れて欲しいのであろう。
「良いよ。入りな。でも傘持ってね」
こう言って森下は原田に傘を渡して、2人で1つの傘に入る。そして原田の家に向かって行くのだが、この相合傘を眺めながらうしろを着いて行った本田は思わずアイアイの歌を口ずさむのであった。
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