2024年10月23日(水)《GB》
《寝ても寝なくてもどうせ昼間は眠いから寝なくていいじゃんと思うけど、寝ないと流石にダメですね》
【熊大第1迷宮:アーニャがんばるます部隊】
「もう一回やってみようか」
「いいよー」
少し悩んだ後で発した原田 伸の言葉を聞いて、森下 蘭が元気に返事を返した。ここは熊大第1迷宮。アーニャがんばるます部隊は本日も地下4階のボスであるおっさんの部屋を訪れている。これまでにおっさんと3戦を行い、戦士3人は結構疲労感が溜まっている。これで探索を終わりにするかどうか話し合っていたが、隊長の原田の判断は戦闘を続けるというものである。これに対して返事を返した森下だけでなく、全員が了承の意を示した。
「じゃあ行ってくる」
こう言って本田 隆がカエルの彫像に近づき、そして本日4回目の彫像移動を行った。
「ほお、でかくなったな冒険者たちよ」
クリア出来る期待もある程度持っていた戦士3人であったが、おっさんは戦う気満々で出現してきた。仕方なく原田、本田、森下の3人は両手剣を構え、おっさん戦に突入する。
「ダメージを最小に」
「ラジャ」
戦法について原田が指示し、それを聞いた本田と森下は元気に返事を返す。迷宮のボスのクリア条件は今だにハッキリしていないが、ボスが敵わないと判断したらクリアだということが一般的に言われている。敵わないと判断させることで1番効果がありそうなのはダメージを一切喰らわないということであり、これが1番クリアに近いと思われるのである。
「あぶな」
一瞬の隙をついたおっさんの攻撃をギリギリのタイミングで森下が喰らわずに回避に成功する。この後も3人は攻撃を喰らうことなくおっさんの撃破に成功した。
「お疲れ、物質回収します。ノーダメやったな」
後方で戦闘を眺めていた大塚 大吾が声をかけながら物質回収に向かい、戦士3人は後方にいる仲間と合流する。本来であればこのタイミングでダメージの回復を行うのであるが、今回は誰もダメージを喰らっていないので、回復の必要はなく、大塚の物質回収が終わるのを待つ。
「流石にクリアだよな」
「これでクリア出来なかったらまじ謎だよね」
現在の状況について原田が口にし、それに富田 水無が返事を返す。ダメージを喰らわない以上のクリア条件というのは考えつかないので、次の彫像移動でおそらくクリアということになるであろう。この後大塚が物質の回収を終えて戻って来たので、本田が再度カエルの彫像を移動させる。すると予想通りおっさんは戦うことなく消滅したので、クリアしたことに満足しつつ本日はこれで迷宮を後にしたのであった。