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2024年11月21日(木)《GB》

《仲良く喧嘩しな。喧嘩するほど仲が良い。このような人が一緒にいると人生楽しいんだろうなあ》
【熊大第3迷宮:推しの子しかのこ元気な子部隊】
「では初探索終了記念で一緒にご飯食べに行きますか」
「賛成ですー」
 隊長の秋野 康臣が隊員たちにかけた言葉に夕陽 茜が代表で返事を返した。ここは第3迷宮入り口前の小部屋。本日推しの子しかのこ元気な子部隊は初めての第3迷宮探索を行なっており、4回ほど亜獣と戦闘した後で探索を終えている。そして今は、迷宮から外に出て一息ついている時間である。ちなみに罠解除士の楠本 千佐は回収した物質を提出しに行っているのでここにはいない。残りの隊員たちは千佐が物質提出から帰ってくるまで待っているのである。
「そういえばおいらもウームを出せるようになったよ」
「え、まじ?」
 思い出したかのように梵 克成が言葉を発して、それに三矢 義英が返事を返した。この部隊はすでに梵以外の5人がウームを発現させている。秋野がミノタウロス、三矢がウサギ、千佐が虎で楠本 静加がブルードラゴン、そして夕陽が狼のウームである。
「見せて見せてー」
 興味深そうな表情を浮かべて静加が発現をねだる。するとそれに呼応して梵が精神を集中して、ウームを発現させた。
「これは・・・」
「ネズミですね」
 発現したウームを見つめて静加が言葉を漏らし、その後で三矢がその正体について口にした。発言したウームは茶色いネズミであり、なんとなく青色のネコと仲良く喧嘩する例のネズミの雰囲気がある。実際に存在するネズミとは違うルックスではあるが、これは明らかにネズミなのであろう。
「これで全員のウームが揃ったね」
「だからと言ってこれが何なのかはまだわからんけどな」
 隊員全員のウームが確認できたことに喜びの表情を浮かべる夕陽の言葉に、冷静に秋野が返事を返す。この後、千佐が物質提出から戻ってきたので、食事に向かうことにする。ただその前に一度全員でウームを出現させて、お互いのウームについての感想を述べ合うのであった。

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