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1998年7月14日(火)

【南地区レストラン:島田 笠音・前島 瑠衣・倉本 憲伸・高倉 蘭馬・左村 亜香里・太田 香澄】
「では今日は笠音と私の奢りですー。いただきまーす」
「いただきまーす」
 笑顔で叫んだ前島 瑠衣の言葉を聞いて、残り5人もいただきますと叫んだ。ここはお昼すぎの『南地区レストラン』。冒険者組織関係者が本日もたくさん訪れている。本日探索を行った黒髪華撃団Ⅲ部隊であるが、何時ものように地下9階に降りてボスの部屋の扉の罠解除を前島が行う。いつも以上に気合を入れて罠解除に臨んだ前島がついに解除に成功したのだ。これで地下9階のボスである筋肉と戦うことができるようになった。そこでまず隊長の島田 笠音が筋肉戦を行う。島田とはいえ筋肉の強力な攻撃を全て防ぐことはできず、ある程度の負傷を負ってしまう。だが無事に倒すことに成功した。次に筋肉戦を行うのは倉本 憲伸か高倉 蘭馬のどちらかであるが、公正にジャンケンで高倉が先に戦うことになる。高倉は筋肉と切り合い、その最中にキックをモロに喰らってしまう。かなり厳しい戦いだったが仲間達の声援を受けながら頑張り、筋肉を倒した。次に戦った倉本もかなり苦戦し、かなりの負傷をしたが、最終的には勝つことが出来ている。この後、島田だけもう1戦筋肉と闘い、本日は探索を終えた。探索の後で、本日は筋肉戦を開始できたことを祝って、島田と前島が全員にランチを奢ることにしたのである。この部隊で島田と前島は13期であり、倉本、高倉、左村 亜香里は14期、太田 香澄は15期であるので、冒険者として先輩になるのだ。なので事あるごとに島田と前島は、隊員達に奢ってあげようとするのだが、あまり奢られるのが好きではないらしく、断られてしまう。そこで、今日のように何か探索で成果があった時にはそれを理由に驕っているのである。
「いやー、筋肉強かったな」
「あの蹴りやべー」
 今日の筋肉戦の感想を倉本が述べ、それに筋肉のキックをもろに喰らった高倉も言葉を続ける。この後も今日の探索の事を色々話しながら、楽しいランチタイムを過ごすのであった。

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