見出し画像

2024年12月31日(火)《GB》

《2024年も大晦日。あっという間に過ぎた一年でした。来年はいよいよ第7迷宮編(?)が完結します》
【道:富田 正継・前田 綺羅・原田 祐一・大塚 陽菜・村川 学・中尾 静馬】
「もうすぐ年越しだねー」
「今年もお世話になりましたー」
 テレビで流れる“ゆく年くる年”を眺めながら漏らした大塚 陽菜の言葉の後で、カウンターの中に立っている前田 綺羅がいの一番に感謝の言葉を述べた。ここは居酒屋『道』。年末年始休暇なので本日は営業を行っていないが、黒髪アッカーマン部隊のメンバーはこの場所を借りて、カウントダウン飲み会を行っている。飲み物や食べ物はお昼のうちに子飼商店街にて大量に購入してきており、必要な物だけは店の道具を借りて前田が調理しているのである。
「じゃあ年越しに合わせて乾杯するから各自飲み物を準備!」
 もう少しで年を越すタイミングで原田 祐一が全員に飲み物の準備をさせる。もちろんここまでも飲んでいるので、全員手元にお酒はあるが、せっかくなので新しいお酒で乾杯したいところである。富田 正継と原田はジョッキのビールを一気に開けて、再度瓶ビールをジョッキ満タンに注ぐ。村川 学は芋焼酎“黒白波”のお湯割りを新しく作り、中尾 静馬は開けたコップにたっぷりと氷を入れ、ウイスキー“角”と炭酸水を注いだ。そして前田は本絞りのピンクグレープフルーツ、大塚はレモンサワーをそれぞれコップに並々と注いで、全員準備万端となったのである。
「何か厳かだよねー」
 思わず大塚が言葉漏らす。テレビからは特段盛り上がった雰囲気も感じず、粛々と新年が近づいていく。カウントダウンイベントであれば集まった人たちが大声で新年までのカウントをかぞえるのであるが、そのようなことはなく、淡々と新年が近づいていく。
「それじゃあみんな今年もいろいろありがとう。それでは・・・・・・・乾杯!」
「カンパーイ、明けましておめでとー」
 2024年最後の挨拶を富田が行った後、年を越したタイミングで乾杯と叫んだ。そしてこれを聞いたメンバー達は全員で新年を祝い、互いのグラスをぶつけあったのである。そして、この後もしばらくは飲み会を続けていたが、1時を目処に切り上げて、それぞれ多少足元をふらつかせながら帰宅の路についたのであった。

いいなと思ったら応援しよう!